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白ワインの基礎知識

暑い季節には、キリッと冷やした白ワインが最高ですね!
でも、実際「白ワイン」ってどんなワインなのでしょうか。

今日は、白ワインのブドウ品種、造り方、産地など
改めて基礎を学びましょう!

目次

ブドウの果汁だけを使用

白ワインは、ブドウの果汁だけをアルコール発酵させて造っています。
これに対して、赤ワインは、ブドウの果汁だけでなく果皮も使います。
この果皮から色素が抽出されて、赤くなるのです。

「白」ワインと言いますが、実際の色は白ではなく黄色がベース。
主に白ブドウが原料ですが、黒ブドウでも果汁には色がついていないため
黒ブドウ原料の白ワインも一部存在します。

果汁だけを使って造るため、白ワインの色は赤ワインと比べると
比較的透明度が高く、淡い色になります。

白ワインのベースは「酸味」

ワインの味において、ベースとなるのは「酸味」と「渋み」です。
でも、果汁だけを使う白ワインには、渋みはあまり含まれていません。

ですので、白ワインの味わいにおいては、酸味が最も重要な要素となります。
白ワインにもさまざまなタイプがありますが、
大雑把に言う、とすっぱいものとそうでないものに分かれます。

ワインの酸味は、産地の気候や品種などに影響を受けています。

軽くシンプルなテイストが多い

その他白ワインの特長としては、
比較的ボディの軽い物、風味のシンプルなものが多いです。

これも、果汁だけを原料として造ることに由来しています。
白ワインに魚介類を合わせることが多いのは、
軽いワインやシンプルな味わいのワインほど、さっぱりとした軽い食材とマッチするからです。

また、白ワインは比較的低めの温度できりっと冷やした方が、
おいしく感じられることが多いですが、これも軽くシンプルなワインならではの特長です。

白ワインの生産は、寒冷地向き

世界中のどのワイン産地でも、白ワインは必ず造られていますが
どちらかというと、涼しい気候の産地ほど白ワインの生産が盛んです。

寒冷地で育てられたブドウは熟度が低くなり
白ワインにせよ赤ワインにせよ、酸っぱく軽いものになりがちです。

白ワインは酸味が強くても「個性」として肯定的に捉えられますが
赤ワインの場合、味わいのバランスが崩れてしまい否定的に捉えられます。

また、寒冷地では赤ワイン用の黒ブドウが十分に色づかないため
一般に色の薄い赤ワインしかできません。
だから、必然的に白ワインの生産比率が高くなるのです。

白ワインの生産が盛んな冷涼地といえば、
フランス北部のロワール、シャンパーニュ、アルザス、ブルゴーニュや
ドイツ、ニュージーランドなどが上げられます。
こうした産地では、軽く酸味の強い白ワインが主流です。

一方温暖な産地のワインは、果実味、アルコール、
ボディのしっかりしたスタイルとなり、酸味は中庸から控えめです。
こうした産地は、白ワインもありますが、主に赤ワインを造っていることが多いです。

まとめ

最後に、白ワインの注意点について。
一部の高級ワインは、年月を経ることで風味がよくなるという「熟成」をします。
確かに白ワインも高級なものは熟成するのですが、
赤ワインと比べるとその寿命は短めです。

これは、赤ワインにたくさん含まれる渋味成分が、
ワインの熟成能力(寿命)に大きく影響しているためです。

なので、気になる白ワインがあればあまり長期熟成はさせず早めに飲むのがおすすめです。
ただ、白ワインの中でも、酸味の強いものや甘みの非常に強い物ほど熟成能力が高く
ソーテルヌなど一部の高級甘口ワインは、赤ワインよりも長い寿命を持ちます。

すっきり辛口の白ワインから、ねっとり重めの甘口白ワインまで
さまざまなタイプを楽しんでみてください!

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