カリフォルニアのナパワインが有名な「アメリカワイン」。
さんさんとふりそそぐ太陽を浴びて育ったナパワインは、愛好家も多く
一度ナパのワイナリー巡りなど、行ってみたいものですね!
今日は、新世界のワインの代表格である、アメリカワインをご紹介します。
目次
アメリカワイン=カリフォルニア産
今や新世界ワインの中でアメリカの生産量は1位を誇っており、
フランスとも肩を並べる評価を得るほど。
価格も、ちょっと良いものになると一般的なフランスワインより高価なものも多くあります。
アメリカワインのほとんどは、カリフォルニアで造られています。
西海岸に位置するカリフォルニアは、地中海性気候に恵まれ、
ブドウの栽培面積は約40万ha、ワインの年間生産量は約1788万hlにのぼります。
フランスやイタリアなどと比較すると、アメリカのワイン造りの歴史は比較的新しいと言えます。
約220年前、18世紀後半に、スペインの宣教師がカリフォルニアでぶどうの栽培を始め
ミサ用のワインを造ったのが始まりといわれています。
アメリカ独自の品種「ジンファンデル」
そのカリフォルニアならではのブドウと言えば「ジンファンデル」。
アメリカ独自の品種です。
カリフォルニア州のジンファンデルの栽培面積は、
黒ブドウの中では1990年代後半までは最大でした。
現在はカベルネ ソーヴィニヨン、メルローに次いで第三位ですが、
世界中を見ても、カリフォルニアほどジンファンデルを栽培する産地はなく
カリフォルニアの代表品種はジンファンデルと言えるでしょう。
手のかかるやっかいもの
ただし、実はジンファンデルは栽培がとても気難しいブドウなんです。
まず、実が大きめで、密着しているためカビが生えやすいこと。
そしてブドウの成熟が不均一で、赤黒く完熟した粒からピンク色の未熟な粒まで
一房の中に混在してしまうこと。
カビを避けようとすると未熟な粒が増え、完熟をめざすとカビてしまう粒が増えてしまいます。
何とも生産者泣かせな品種なのです。
しかし、このやっかいなブドウがそれでも造り続けられ愛されるのは、
ジンファンデル独特の果実風味がアメリカ人を長年魅了してきたからかもしれません。
ジンファンデルの魅力
風味は、果実が成熟するにつれて赤い果実から濃色の果実へと変化を遂げ
糖度が増してフルボディなワインになります。
ラベルにジンファンデルの文字が表示された高級ワインといえるジンファンデルは、
熟度の高いブドウを使うため、黒い果実のジャムやリキュールのような風味になります。
もともとタンニンも穏やかな品種なので、新しいオーク樽を使うことで樽からのタンニンを補います。
それによって、甘いスパイスやコーヒーなどの香ばしさも加わることになります。
熟度が低めな粒が多い時は、軽く梅の風味が感じられるのもジンファンデルの風味の特徴の一つです。
また、ジンファンデルは様々なスタイルのワインとして造られます。
ジンファンデルのブドウから造られるロゼワインは「ホワイトジンファンデル」
あるいは「ブラッシュ ワイン」として世界中で飲まれていますし、
過熟気味のブドウからデザートワインやポートタイプのワインも造られています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
最後に、カリフォルニアワインを語る上で避けて通れない人と言えば
「ロバート・モンダヴィ」。
ワイン好きの方なら、ご存じの方も多いかと思います。
ヨーロッパと比較するとまだ歴史の浅いカリフォルニアワインを
世界に広めた功労者です。
彼はワインメーカーとして、ロバート・モンダヴィワイナリーを経営しており、
彼のワインを飲んだことのある方も多いのではないでしょうか。
プライベートシリーズや、ウッドブリッジは手ごろな価格帯なので、
まずはここから試してみるのもおすすめです。
特に、アメリカ固有の品種「ジンファンデル」は、タンニンがしなやかでまろやか、
女性も飲みやすく楽しめると思います!
「ニュージーランドワインのラベル表示」
たった40年ほど前までは地元消費用のパッとしない白ワインを作っていた国が、今世紀に入ってから果実香味たっぷりの「ニュージーランド産ソーヴィニヨン・ブラン」という新ブランドともいうべきワインが世界的人気となったことで一気にワイン生産大国の仲間入りをし、今後もさらなる躍進が期待されています。優れたワイン産地としてまだまだ可能性を秘めたこの地についてご紹介しましょう。
https://www.sommelierwine.net/wp-admin/edit.php
ニュージーランドワインのブドウ品種
―白ワイン
ソーヴィニヨン・ブランSauvignon Blanc
21世紀に入ってからその作付け面積を倍以上に増やすほど、名実ともに世界中で一世を風靡したニュージーランド産ソーヴィニヨン・ブランは、ハーブ、パッションフルーツ、パイナップル、ピーチなどなど多くの果実香味を含み且つ新鮮な酸味で、世界中にニュージーランド産ワインの名を知らしめました。特にマールボロ―Marlboroughのソーヴィニヨン・ブランの人気が高いようです。
シャルドネChardonnay
他のニューワールドワインの例にもれず、様々なスタイルのシャルドネが作られています。
ピノ・グリPinot Gris、リースリングRiesling
いずれもソーヴィニヨン・ブランSauvignon Blancにその注目度を奪われてはいますが、オフドライから辛口まで質の良いワインを作っています。
―赤ワイン
ピノ・ノワールPinot Noir
こちらも同じく世界的に高い評価を得ていて、本家ブルゴーニュ以外のピノ・ノワール産地としてはダントツの人気。果実味の豊富なスタイルで通常よりアルコール度が高め。
メルローMerlot、カベルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon
ボルドースタイルのブレンドワインとして市場に出ています。
シラーSyrah
フランス・ローヌ川流域地方に近いスタイルのワイン。
ニュージーランドワインの主な産地
ギズボーンGisborne
独特の南国果実の風味を持つシャルドネと、質のよいゲブルツトラミネールGewurtztraminer種が作られます。
ホークス・ベイHawke’s Bay
メルローMerlot種やカベルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon種のフランス・ボルドーブレンドの評判もよく、近年はシラーSyrah種の栽培にも力を入れています。
マーティンボローMartinborough
ピノ・ノワールPinot Noir種の栽培に最適な土壌と気候で、世界的に注目を浴びるワインの生産に成功しています。
マールボローMarlborogh
ニュージーランド独自のスタイルのソーヴィニヨン・ブランワインが生まれたところ。酸味が強くトマトの風味がするところや果実香味の豊富なところなどといったこの地域内でのブレンドで、かのソーヴィニヨン・ブランSauvignon Blanc 種が生産されています。将来的には単一畑のものが増える傾向でしょう。
ネルソンNelson
ソーヴィニヨン・ブランSauvignon Blanc種 、シャルドネChardonnay種、ピノ・ノワールPinot Noir種を生産しています。
ワイパラWaipara
同じく、ピノ・ノワールPinot Noir種、ソーヴィニヨン・ブランSauvignon Blanc 種、リースリングRiesling種の評価が高くなっています。
セントラル・オタゴCentral Otago
日差しの強い地域で、アルコール度の高いピノ・ノワールPinot Noir種が作られる。ピノ・グリPinot Gris種、シャルドネChardonnay種、リースリングRiesling種の評価も高いようです。
ソーヴィニヨン・ブランだけじゃない!次のニュージーランドのスターワインは?
世界的な爆発的人気となったニュージーランドのソーヴィニヨン・ブラン。とても分かりやすいそのワインは、爽やか且つパワフル、そして限りなくフルーティー、今世紀に入りあっという間に世界中で大人気となりました。少しその人気も落ち着いてきた感のある近年、ニュージーランドが今、力を入れているのがブルゴーニュ地方原産のピノ・ノワール種からできた赤ワイン。特に、マーティンボロー、ネルソン、セントラル・オタゴといった冷涼な地域で作られるピノ・ノワールが好評です。ブルゴーニュとはやや違ったスタイルのきりりとした風合いのあるNZピノが今後どのように発展していくのか気になるところ。世界中のピノ・ノワールファンが注目しています。