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牛肉のしぐれ煮
ザ・和食、という料理とワインの相性はとても難しいと言われています。それは、醤油と味噌などの持つ旨味とワインの持つ有機酸の違いなど、さまざまな説がありますが、恐らくワイン以外にも美味しいお酒が日本にありすぎるということかもしれません。
とはいえ、ワインは飽きずに飲み続けることができるお酒ですし、マリアージュさえ見つけてみれば普段の食卓の強い味方になってくれることは間違いありません。
また、近年ではチリワインなどのニューワールド系のワインの品質が高く、安価でありながらレベルの高いワインを手軽に楽しむことができるようになったのも事実。
そんな今だからこそ、ワインと和食の思いがけないマリアージュを楽しむ時なのです。さて、そんなわけで今回は牛肉とごぼうのしぐれ煮のレシピとそれに合うワインを紹介します。
きんぴらなのですが、まさかこれが合うとはなかなか思いつかないところです。実は、ビールよりも相性が良かったりするんですよ。では、早速牛肉のしぐれ煮のレシピを紹介していきましょう。
牛肉のしぐれ煮の4人分の材料
ゴボウのきんぴらは日本人が最も愛す和食のひとつ。それとワインだなんて…と、思われた方ほど試して欲しいところです。とはいえ、衝突必至な材料では無く牛肉と山椒風味の味付け。簡単にできるのに、ワインと合わせるとご馳走になってしまう魅力溢れる一品になってくれます。
牛肉切り落とし 200g
ゴボウ 400g(1/3本)
ニンジン 1/3本
片栗粉 少々
黒胡椒 少々
山椒 少々
サラダ油 大さじ1杯
白ごま 少々
酒 大さじ2杯
みりん 大さじ2杯
水 150ml
砂糖 大さじ2杯
牛肉のしぐれ煮の作り方
ゴボウは先に細切りとなっているものを購入しても良いですが、土の香りをしっかりと楽しみたい方はご自分で剥いて用意しても良いでしょう。ゴボウは先ずささがきにして、しっかりと水にさらします。
さる程度の時間さらしたらキッチンペーパーなどで水気をしっかりと切っておきましょう。生姜は皮を剥いて細かく細切りにしていきましょう。食感を楽しみたい方はサイコロ状にきっても見た目が可愛らしいのでおすすです。
牛肉は片栗粉で軽くまぶしておきます。旨味をギュッと閉じ込めることができます。フライパンにサラダ油を入れて熱していきます。
先にゴボウを入れてじっくりと炒めて行きます。ややゴボウがしんなりとしてきたら、皮を剥いて細切りにしたニンジンを投入、そちらも柔らかくなってきたら次に牛肉をさっと加えて火を通します。
生姜をこのタイミングで入れていき、酒、醤油、みりん、砂糖、山椒を入れていきます。水を入れたら水気が無くなるまでしっかりと炒め、最後に黒胡椒をパラパラっとかけて完成です。山のような盛り方をするとよりキレイに見えるので挑戦してみてください。
この料理に合うワインとは?
牛肉と山椒、黒胡椒に合うワインとなれば、コートデュローヌのシラー種を使った赤ワインです。
オーストラリアのシラーズ種のワインも良いですが、果実実がやや強いため甘みがあり、ワインが味わいに勝ってしまうかもしれません。
フランスのコートデュローヌ産はミネラリティーで黒胡椒の香りが強く、土の雰囲気も持ち合わせています。
力強いワインですので、ごぼうの強めな味わいとも喧嘩せずバッチリと包み込んでくれるのです。シラー種のワインは黒胡椒のスパイシーな香りが特徴ですので、さまざまな日本食とも合わせやすくおすすめですよ。
まとめ
普段、気軽に食卓に並べることができる料理でもワインとバッチリと合わすことができます。
今回のしぐれ煮のような、ザ・和食というような雰囲気の料理も工夫ひとつでワインと美味しくいただけるのです。
まず、ワインと和食を合わせる時はコショウなどのスパイスがキーワードです。山椒などの独特の辛みの場合はロゼワインと合います。当然ですが、白コショウを聞かせた鶏肉の和風炒めなどは白ワインと良い組み合わせです。
ソアーヴェなどの若い辛口と合わせると、絶妙なマリアージュを楽しめるはずです。
あまり想像ができなかった組み合わせだからこそ、楽しみながら新しい発見をすると良いでしょう。
ぜひ、週に一度は牛肉のしぐれ煮とワインのマリアージュを楽しんでみてください。