野菜を蒸して温製のサラダにします。ソースオランデーズはフランス料理の古典的なバターをたっぷり使ったソースです。まろやかな味わいで普段食べているサラダとはまた違った雰囲気が楽しめます。野菜は季節のものやお好みの野菜を組み合わせて楽しんでください。
目次
材料 4~5人分
・レンコン 80g
・ニンジン 100g
・ブロッコリー 60g
・サツマイモ 60g
・カブ 45g
・パプリカ(赤・黄色) 60g
・キャベツ 120g
[ソースオランデーズ]
・卵黄 卵黄2個
・水 大さじ2
・バター(無塩) 130ml
・レモン汁 大さじ1
・塩コショウ 適量
作り方
[ソースオランデーズ]
- バターを電子レンジで溶かしておく。
- ボールに卵黄を入れ、レモン汁と水を加える。湯銭にかけながら泡だて器で白くもったりとしてくるまで泡立てる。
- 溶かしたバターを2に糸のように垂らしながら少しずつ加えていく。加えていく際も絶えず泡だて器で泡立てる。
- マヨネーズ状になったら塩コショウで味を調える。
[仕上げ]
- 野菜はそれぞれ火の通りやすい順に蒸し器で蒸していく。
今回使った野菜では①レンコン、ニンジン、サツマイモ②ブロッコリー、カブ③パプリカ、キャベツの順に蒸す。 - 蒸しあがった野菜をお皿に盛り、ソースオランデーズをかける。
この料理に合わせるワイン
辛口の白ワイン、シャブリがおすすめです。ライムやレモンなどを感じる柑橘の香り。まろやかなソースオランデーズをすっきり洗い流してくれる爽快感で食が進みます。
もったりまろやかソースで野菜をたっぷり
ここ数年、エッグベネディクトという料理がブームになりましたね。エッグベネディクトはニューヨークで誕生しました。この人気の料理の味の決め手となっているのが「ソースオランデーズ」です。「ソースオランデーズ」はフランス料理の基本のソースの一つです。19世紀にノルマンディー地方で誕生したと言われています。当時、バターの大部分をオランダから輸入していたことから「オランデーズ=オランダの」という名前が付けられました。野菜だけではなく魚にかけても美味しい万能ソースです。ソースにコクがあるので淡白な食材との相性がとてもいいです。
「蒸す」という調理法は茹でたり、炒めたりするよりもビタミンCなどの水溶性ビタミンの損失が少ないです。最近では電子レンジを使って気軽に蒸し野菜を作ることのできる調理器具なども売られています。ビタミンCはキャベツのような葉物野菜に多く含まれています。レンコンやサツマイモに多く含まれているのはビタミンAです。ビタミンAは脂溶性ビタミンといって油との相性がとても良いです。なので、実はヘルシーだと言って野菜を食べる際にはそのまま何もかけずに食べるよりもドレッシングや今回紹介したオランデーズソースのような油を使ったソースと一緒に食べたほうが吸収力が高まり、理にかなっているのです。また、温野菜は体を温めてくれますし、生野菜よりも柔らかくボリュームも減るのでより多く食べることが出来ます。夏は冷たい物を食べたり、冷房によって意外と体が冷えてしまっています。そんな季節にこそ食べたい一品です。
アルゼンチンワインについて
16世紀中ごろにブドウの挿し木がやってきて、アルゼンチンでワインづくりが始まりました。現在はお隣のチリと同様、手の届くお値段で質のよりワインを世界各地に届ける国としてとても人気です。ここではアルゼンチンワインのラベルには何が書かれているかを探ってみましょう。
アルゼンチンワインの主なブドウ品種
―赤ワインー
マルベックMarbec種
熟した黒い果実の風味を持つスパイシーでフルボディのこのワインは、アルゼンチンを代表する品種として世界各地で大変人気の赤ワイン。標高が高いところで作られた場合は、普通のものよりエレガントなスタイルになります。
カベルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon種
将来さらに質の向上に期待のかかるカベルネ・ソーヴィニヨンが作られています。
―白ワインー
トロンテスTorrontes種
この品種が誕生した説がいくつかありますが、このアルゼンチン独自の品種は軽いものから繊細なタイプのものまであり、メンドーサあたりの生産者がかなりの設備投資をして昨今更に改良された白ワイン。こういった良いトロンテスは、凝縮したフルーティーな花の香りを呈すミディアムボディのワインになります。
シャルドネChardonnay種
トロンテス種についで、このところ質が向上し生産量を増やしています。
この他、白ワインはヴィオニエViognier種、赤ワインはメルローMerlot種、シラーSyrah種など、フランス品種の栽培にも力を入れています。
アルゼンチンワインの主な産地
サルタSalta州
カファジャテCafayate地方
世界で一番高い位置あるこの産地は、その理想的な気候により国際的な多額の投資を受け今後が楽しみな産地。白ワインは品種のトロンテスTorrontes種、赤ワインはマルベックMarbec種、カベルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon種、シラーSyrah種、タナTanna種が作付けされています。
カタマルカLatamarca州
非常に標高が高いため農薬使用の必要がなく有機栽培が行われています。トロンテスTorrontes種、ボナルダBonarda種、マルベックMarbec種、テンプラニーリョTempranillo種、カベルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon種など多数。
ラ・リオハLa Rioja州
ほとんどが安価な大量生産用ワイン。スペインのリオハ地区と区別するため、栽培地の名称ファマティナFamatinaの名称で協同組合が販売しています。主に、トロンテスTorrontes種、ボナルダBonarda種、シラーSyrah種。
サンファンSan Juan州
おそらくアルゼンチンで最高のシラーSyrah種を作っている地域で、大きな投資が行われてきた土地です。他にも、マルベックMarbce種、カベルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon種、タナTanna種、白ワインではヴィオニエViognier種、ピノ・グリッジョPinot Grigeo種、シャルドネChardonnay種、ソーヴィニヨン・ブランSauvignon Blanc種などの評判がいいようです。
メンドーサMendoza州
アルゼンチンワインの70%ほどがこの地で生産されています。
ウコUco渓谷
外国の投資が多く入ったワインづくりには理想的な地で、シャルドネChardonnay種、トロンテスTorrontes種、ソーヴィニヨン・ブランSauvignon Blanc種、マルベックMarbec種、カベルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon種、メルローMerlot種、テンプラニーリョTempranillo種からワインが作られています。標高が高いので酸味のしっかりしたワインになり、また赤ワインは熟成に適しています。
トゥプンガートTupungato地区
メンドーサで最も質の高いワインが生産できる地区として注目されている今後が楽しみな地区。
ルハン・デ・クージョLujan de Cuyo
アルゼンチンで最も質の良く高価なマルベックを作る地域。産地の名前がラベルに記載されるようになってきていて、主な地名としてラス・コンプエルタスLas Compuertas、ルンルンタLunlunta等が挙げられます。
マイプMaipu
特に、シラーSyrah種、マルベックMarbec種、カベルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon種から優秀なワインが生まれている地域。この地域の標高の低い所では低価格のワインを作っています。
ネウケンNeuquen州
今世紀に誕生した栽培地でハイテク醸造所が並ぶこの地域では、ピノ・ノワールPinot Noir種、ソーヴィニヨン・ブランSauvignon Blanc種、トロンテスTorrontes種、マルベックMarbce種、メルローMerlot種などが作られます。特にピノ・ノワールPinot Noir種のワインと、スパークリングワインの潜在的能力が注目。
リオ・ネグロRio Negro州
理想的なブドウ栽培条件を備えたこの地では、ソーヴィニヨン・ブランSauvignon Blanc種、ピノ・ノワールPinot Noir 種、メルローMerlot種などが栽培されており、高い凝縮度と酸味で質の良いワインが出来上がりワインの値段が上がりつつあります。
パワーと繊細さが同居するアルゼンチンワイン
ヨーロッパ各国のレストランやワイン屋さんでは見ないことがないぐらい人気なのが、アルゼンチン産マルベックMarbec。一見、色調が濃く、タンニンの強いパワーがあり過ぎる赤ワインに見えますが、ご紹介したように標高が高い場所の冷涼地で国際投資を受けた生産者が作ったマルベックは見た目より繊細な味わいで、まさにワインの楽しみたる所以と言えるかもしれません。ほんの数年前まではまだまだという感じのあったこの品種も、「今は洗練された都会の女性」といった表現がぴったりかも。まさに情熱の国が作り出した新しい飲み物といった感じです。今後もワイン作りの理想郷を目指して世界中から集まるワインの作り手によって、さらに多くのすばらしいワインが生まれること間違いないでしょう。
ここ数十年の間、ワイン生産量としても輸出国としても飛躍的に発展したオーストラリア。一般的にラベルには大きな会社のブランド名やロゴが書かれていたり、ブドウの名前がラベルに書かれています。厳しいワイン法に基づく記載、見慣れない地名などなど理解しにくいオールドワールドに比べ、こちらの方が選びやすくわかりやすいのが人気の理由です。またブドウ栽培、ワイン醸造の研究も盛んで、質の良いワインをたいへん多く世界中に送り届けており、今や世界のワイン生産のリーダーと言っても過言ではありません。
オーストラリアワインの主なブドウ品種
世界的な国際品種を用い大成功しているオーストラリアワインは、約90種類ものブドウ品種が栽培されていて今後も増えていくことが予想されます。ブドウ品種はオーストラリアワインを選ぶ大きなポイントとなりますので、ここでは主なブドウ品種の特徴をご紹介します。
白ワイン用品種
シャルドネChardonnay
さまざまな醸造法に耐えうるオーストラリアのシャルドネは、過去に安易な作り方でその評判を著しく落としたものの、現在は市場が求めるワインを次々と作り出しその人気が復活しています。パワフルな果実香味あふれるものからきりっとしたものまで、いろいろなタイプのシャルドネがオーストラリア各地で作られています。
セミヨンSemillon
とくにローワー・ハンター・ヴァレーLower Hunter Valleyで作られているセミヨンはアルコール度が低くさわやかで軽快なワインで、瓶内熟成によりナッツ、蜂蜜といった豊かな風味がします。ウエスタン・オーストラリアWestern Australia州のものは草の風味が強いスタイル、またバロッサBarossaのものはフルボディとなります。
リースリングRiesling
典型的なものは、ライム、レモン、グレープフルーツのような風味で、熟成によりトーストや蜂蜜、または石油のような風味がします。通常辛口のものが多く、特にサウス・オーストラリアSouth Australia州のエデン・ヴァレーEden Valleyやクレア・ヴァレーClare Valley、タスマニアTasmnia州、ウェスタン・オーストラリアWestern Australia州などでも上質なリースリングを生産しています。
その他、ヴィオニエViognier種, ソーヴィニヨン・ブランSauvignon Blanc種などが人気。
赤ワイン用品種
シラーズShiraz
ハンター・ヴァレーHunter Valleyやバロッサ・ヴァレーBarrosa Valleyのような暑い地域のシラーズはスパイシーなスタイルのワインになり、またマーガレット・リヴァ―Margaret Riverやウェスタン・ヴィクトリアWestern Victoria地区などの涼しい地域のものは引き締まった胡椒のような風味のするワインになります。またカベルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon種とのブレンドで柔らかい口当たりのもの、また白ブドウのヴィオニエViognierとのブレンドで優雅なワインに仕上がっており人気があります。この品種は通常シラーSyrah種と呼ばれるものと同様の品種です。
カベルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon
オーストラリアのカベルネ・ソーヴィニヨン種はシラーズ種よりタンニン、色調が強く、他の品種とのブレンドによって口当たりが柔らかくなります。クーナワラCoonawara地区とマーガレット・リヴァ―Margaret Riverのものが最近特に人気が高くなっています。
ピノ・ノワールPinot Noir
近年、非常に評価が高いのがフランス・ブルゴーニュ地方原産のこの品種。最新の醸造技術を使いタスマニアTasmania州などの涼しい地域で質の高いワインが作られています。イチゴやラズベリーの風味のする繊細なワインの人気はオーストラリアでも高く注目されています。
その他、メルローMerlot種、グルナッシュGrenache種、など。
まずは好きなブドウ品種の名前を覚えよう!
厳しいワイン法に縛られず、最新のブドウ栽培、ワイン醸造の研究が盛んなオーストラリアでは、消費者が選びやすい方法でラベルに用語が記載されています。まず最初に、上に書いたようなブドウ品種が目に付くはず。そして産地、あとは販売している会社がブランド名をつけたりしてることが多いでしょう。ですから、まずは好きなブドウ品種さえわかれば、あとは産地や生産者をいろいろ試してみれば、だんだんと自分の好みのワインがわかってくるでしょう。実はこの方法で過去数十年、ヨーロッパの多くのオーストラリアワインファンを増やし、現在は逆にヨーロッパのワイン産地がオーストラリアワインのマーケッティングを学んでいるほどです。ワイン初心者の皆さんにも、また熱烈な愛好家の方にも人気のオーストラリアワインからまだまだ目が離せません。