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ワイン資格の種類まとめ|費用・取得方法・仕事内容徹底比較

ワインは、世界中で親しまれているお酒のひとつです。主にヨーロッパで製造されていますが、アメリカや南米、オーストラリア大陸など幅広い国でも製造されています。

目次

ワインとは何か

ワインとは

ワインとは、ブドウのみを原料として造られている醸造酒です。

完熟したブドウを破砕した後、果汁を絞りアルコール発酵が行われ、瓶詰めされた後に製品として市販されます。ヨーロッパなどではワイン法が定められており、ブドウ以外の果実で造ったお酒はワインと名乗ることができません。
一方、日本などワイン法が整備されていない国の場合、ワインは「果実酒」のカテゴリに括られるため、パイナップルやみかん、梅などを使用したお酒にも「ワイン」という名をつけることができます。
しかし、世界的には前述した“ブドウのみを原料として使用した醸造酒”がワインと考えられています。
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ワインの種類

ワインは大きくわけて、赤ワインと白ワイン、ロゼワインの三種類があります。

赤ワインは、原料となるブドウの果皮と種子、果汁を一緒に醸し発酵させるため、果皮由来の赤色色素が果汁に移り赤ワインとなります。
白ワインは、果皮が白または緑の白ブドウを原料して造られており、果皮と種子を取り除いた後の果汁のみで発酵工程を経るため、透明度の高いワインになります。
ロゼワインは、黒ブドウを果皮と種子、果汁を漬け込む時間を短縮した淡い赤色の果汁のみを取り出し、その後白ワインと同様の発酵工程で造られる淡いピンク色のワインです。

ワインの味わいの種類

ワインには、辛口と甘口があります。ワインの原料となるブドウには、ブドウ糖や果糖が多く含まれています。
そのため、酵母がそのブドウ果汁に含まれる糖分を利用することでエタノールと二酸化炭素が発生し、アルコール発酵が進められます。辛口のワインは、これら糖分を酵母が使用しきった製造方法で造られる、ドライなワインです。

一方、アルコール発酵を途中で止めることによりワイン液は糖分が状態になるため、そのまま瓶詰め工程へ進められた場合は甘口ワインとなります。
辛口ワインはアルコールや果実の風味などにより甘さを感じることがありますが、飲み口はドライで乾いた味わいです。
甘口ワインは、中甘口、極甘口など段階が存在しており、ワイン中に残っている糖分の割合によってそのカテゴリが変わります。辛口ワインは食中酒として利用され、甘口ワインはデザートワインや食後酒として利用されています。
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ワインの資格

ワインは飲んで楽しむだけでなく、それを学ぶことができる資格があります。世界には、ソムリエ試験をはじめとしたさまざまなワイン検定試験が存在しており、それらを学んで取得することによりワインの奥深さを知ることができます。

日本にも、ソムリエ試験やワインコンシェルジュ、ソムリエインストラクター、ワインディプロマなどさまざまな認定試験があります。

それらを学ぶことでワインの知識を深めることはもちろん、仕事にも役立てることができます。

ワイン資格の種類

ワインに関する資格はさまざまあります。

ワインの仕事をする上で、ワイン資格はとても役立つため、自分に合ったワイン資格を保有する必要があるでしょう。ここでは、ワイン資格の種類について解説していきます。

①ワインコンシェルジュ
②ソムリエインストラクター認定試験
③J.S.Aソムリエ呼称資格認定試験
④ワイン検定
⑤WEST

①ワインコンシェルジュ

日本安全食料料理協会が主催しているワインの資格に、ワインコンシェルジュ認定試験があります。

ワインの歴史からワインの産地、ブドウの種類やブドウの知識などワインにおける幅広い知識を学ぶことが可能です。

インターネットで申込が可能であり、在宅受験となります。年に6回実施されており、合格後は自宅やカルチャースクールなどでの講師活動に活かすことができます。

②ソムリエインストラクター認定試験

ワインの仕事に就いている方や就きたい方、自宅で講師活動を行いたい方に人気の高いワイン資格が、ソムリエインストラクター認定試験です。

日本インストラクター技術協会が開催している認定試験であり、年に6回ほど試験が実施されています。

インターネットから応募可能で、在宅受験となります。ワインの種類やブドウの種類、ワインのマリアージュなど幅広いワインの知識を身につけることができます。

そのほか、ワインの格付けであったり有名ワイン産地の主要な知識も勉強することができるので、資格取得後に知識を活かすことができます。

③J.S.Aソムリエ呼称資格認定試験

ワイン資格のなかで、もっとも有名な資格試験が一般社団法人が開催しているJ.S.Aソムリエ呼称資格認定試験です。

ワインの仕事の現場で働く方のための認定試験であり、試験資格には実務経験が最低3年必要となります。

そのほか、ワイン愛好者のためのJ.S.Aワインエキスパート試験や上のレベルのシニアソムリエ資格試験なども用意されています。試験は1年に1回で、夏頃に筆記試験が行なわれ合格者のみ1ヶ月後にテイスティングの二次試験が行なわれています。

④ワイン検定

日本ソムリエ協会(JSA)が開催している、ワイン検定も有名ワイン資格試験のひとつです。

ブロンズクラスとシルバークラスといった二つのクラスが用意されており、ブロンズクラスは家庭で楽しめる知識、シルバークラスはより高いレベルの試験内容とされています。

シルバークラスを受験するためには、ブロンズクラスに合格している必要があります。開催は秋頃で、専用のテキストのなかから試験が出題されています。

⑤WSET(Wine & Spirit Education Trust)

ロンドンに本部を置く、ワイン教育機関の認定試験がWSETです。Level1~Level4と認定資格が分れており、合格後にはDiploma取得可能です。

講座を受講することが必須条件であり、国際基準のレベルが高い問題が多く揃えられています。合格後は、ワインのプロとして活躍できるほか、世界で活躍する場合にも役立ちます。

Level4は、英語での受験が必須となっています。

ワイン資格の取得方法

ワイン

ワイン資格を取得する場合、どのような取得方法があるのでしょうか。ここでは、ワイン資格の取得する方法について解説していきます。

  • ワインスクールに通う

ワインにおける資格を取得する場合、ワインスクールに通うという方法があります。ワインについて全く分からないという方や自分で勉強方法を組み立てるのが苦手、必ず合格を目指したいという方にはおすすめです。

ただし、ワインスクールとひと言で言ってもその種類が多く、試験対策コースを選ぶことが重要です。

J.S.Aソムリエ呼称資格認定試験の資格取得に励むのであれば、それを専門としているスクールへ通います。

ソムリエインストラクター認定試験やワインコンシェルジュの取得を考えている方は、それらを専門としている試験対策講座を受験するようにしましょう。試験日まで長期的に学べるコースか単発で学ぶコースか、自分に合ったものを選ぶことが大切です。

  • 独学で取得する

ワイン資格はさまざまな種類がありますが、全て専用テキストに記載してある内容が出題されます。

そのため、独学で合格取得を目指すことも可能です。オリジナルの覚え方をしたり、ノートを作って覚えるなど工夫をしながら勉強をすすめると勉強しやすいでしょう。わからないところがあったら、単発で講座などを受けるという方法もおすすめです。

また、ワイン資格によっては通信講座を行なっているものもあるので、自宅でDVD付きで解説してもらいながら資格の勉強をするという方法もあります。

独学でワイン資格を取得したいという方は自分のペースで勉強したいとか、長期的な視野で合格を目指しているという方にはおすすめの取得方法です。

  • ワインの仕事をしながら

一流ホテルでのソムリエ業務やワイン講師などは、ワイン資格を保有していないと就くことが難しい仕事です。

しかし、ワインショップやワイン輸入業者、個人飲食店やワイン関連の会社での業務はワイン資格を保有せずとも就労することは可能です。試験対策としてワインを提供してくれたり、就労先などがスクールや受験料を負担してくれることもあるので、先にワインの仕事に就きながら勉強するという方法も良いでしょう。

飲食店やワインショップなどでは、数多くのワインが揃っているので、文字だけではなく味わいの面でも違いを学ぶことができます。

J.S.Aソムリエ呼称資格認定試験などでは、二次試験にワインテイスティングの試験があるため、店鋪や業者に協力を仰ぐことも資格取得のコツとなります。

ワイン資格の取得費用や期間

ワイン資格を取得するためには、その認定試験によっての受験料を支払う必要があります。また、資格取得までにはある程度の期間とその他の費用もかかってきます。

ここでは、ワイン資格の取得費用や期間について解説していきます。

受験料について

ワイン資格を取得するための費用として、まず受験料を支払う必要があります。受験料はそれぞれワイン検定によって違うため、どの認定試験にいくらかかるのか把握しておく必要があります。

全日本ソムリエ連盟(ANSA)が主催しているワイン検定は、3級が3,650円となります。

日本ソムリエ協会が主催するワイン検定であるソムリエとワインエキスパートは17,210円です。

ソムリエインストラクターとワインコンシェルジュ認定試験は、どちらも10,000円が受験料となっています。

WSETは、Level1~4までがありそのレベルによって価格が変わりますがLevel4が177,120円となります。

受験料以外にかかる費用

ワイン資格は、受験料だけではない費用も発生します。

別でテキストを購入する場合やワインスクールに通う場合、受験におけるテキストやDVDなどのキットが必要な場合は費用が受験料にプラスされます。

ワインスクールは、単発で10,000円ほどのものから、長期的な試験対策となると10万円を超えるなど幅広く揃えられています。

また、ワイン資格によっては二次試験でワインテイスティングやリキュールテイスティングが求められるため、それらの購入費用も考えておく必要があります。どの国のどの品種、どれだけ熟成させたかなど出題されるワインはランダムです。

そのため、世界中のワインを飲まなければならず費用がかさむため、ワインスクールのテイスティングコースなどを受講した方が費用を抑えられます。

ワイン資格取得までの期間

1年に一度しかないソムリエとワインエキスパートやワイン検定の場合、勉強期間は半年から1年をかけて行なうと安心です。

3ヶ月集中コースというスクールもあるので、忙しく独学が難しい方はこういったものを利用するとよいでしょう。

ソムリエインストラクターとワインコンシェルジュは、二ヶ月に1度資格試験が開催されており、基本的な内容が試験として出るため二ヶ月ほどの期間勉強すれば合格が狙えます。

ただし、ワインの勉強はブドウの品種から栽培方法、醸造方法や各国のワイン法を学ばなければなりません。そのため、長期的な目線で半年ほどじっくりと期間をかけて勉強すると、より合格率が高まります。
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ワインの仕事内容

ワイン ブドウ

ワインには、ブドウ栽培家や醸造家など、ワイン自体を製造する仕事以外にもさまざまな仕事があります。ここでは、ワインに関係する仕事にはどのようなものがあるのか紹介していきます。

  • ソムリエ

ワインの仕事のひとつに、ソムリエがあります。ソムリエは、古くは荷物を運ぶ人という意味で使われていた言葉で、レストランで働くワインの給士係をソムリエと呼ぶようになったのは18世紀です。

ワインソムリエは、自らが勤めているレストランなどの飲食店に揃えられているワインの管理責任者であり、店鋪で提供する食事に合わせたり、お客さまのニーズに合わせて最適なワインを提供します。

イタリアンレストランからフランスレストラン、和食レストランなど、さまざまな場所に活躍の場がある仕事です。

  • ワインショップスタッフ

ワインを扱う酒販店をワインショップと呼びます。

そのワインショップでワインの仕入れから管理、接客対応などを行なう担当者がワインショップのスタッフです。

ワインショップスタッフは、その店鋪で揃えているワインへの知識だけでなく、新しいワイン情報やお客さまのニーズに合わせた商品の品揃えなどを担当します。アルバイトから、正社員、店長など幅広いポジションが用意されています。

  • 輸入業者

海外産ワインを輸入し、それを飲食店や直接販売する業務を行なっているのが輸入業者です。

「インポーター」と呼ばれており、海外産のワインを日本で販売するためのルートを作る役割を持っています。海外出張や海外生産者との商談、日本のワイン業者や一般客に向けて試飲会を開催するなど仕事内容は多岐にわたります。

輸入業者によって、扱うワインの生産国や種類、規模が違うため各社個性を出した仕事が求められます。

  • ワインスクールの講師

ワインについての知識を広める活動を行なう仕事が、ワインスクールの講師です。

ソムリエ試験やワインコンシェルジュ、ソムリエインストラクターなど、ワインに関する資格試験に合格するための授業から、ワイン初心者に向けて行なう講座など、幅広い内容の知識が求められます。

大手のワインスクールに社員として入社するほか、個人でスクールを開催するなど働き方はさまざまです。

  • その他のワインの仕事

ワインの仕事は、そのほかにワインライターやワイナリーの従業員、ワイン雑誌の編集業務など多岐に渡ります。

ワインの仕事内容は、全体的にワインを飲むだけでなく、ワインの文化や最新トレンドなど幅広い知識が求められるのが特徴です。

これらの仕事場で活躍するためには、事前にワインの知識の蓄積が重要ですので、ワインコンシェルジュやソムリエインストラクターなどの資格試験の勉強、合格を経てからだと仕事に就きやすくなります。

ワインの仕事に就きたいと思っている方は、ワイン資格の取得を目指しましょう。

ワインの仕事に就くには

ワインに関係する仕事に就きたい場合、どのような方法があるのでしょうか。ここでは、ワインの仕事に就くための方法について解説していきます。

  • ワインショップのアルバイト

ワインの仕事は多岐に渡ります。ワインショップの従業員からワイン講師、ソムリエ、またワインメーカーの社員などさまざまです。

ワインの仕事に就きたいと思った際、まずはワインショップのアルバイトから経験すると良いでしょう。

実際に資格試験を獲得しても、現場では試験では出ないようなさまざまな仕事を任されます。さらに、ワインの仕事で重要視されるのが、テイスティング能力です。さまざまなワインを机上で学ぶのではなく、実際に自分の舌で味わえる能力が重要です。

そのためには、ワインショップのアルバイトから始めて、ワインのテイスティングや流通におけるシステム、管理方法などを学んでおくと良いでしょう。

  • 求人から応募

ワインの仕事には、大手ビールメーカーのワイン部門や中小規模のワイン輸入業者で働くという選択肢があります。自社でワインを開発することもありますし、世界で造られているワインを取り扱いするなど、業務は多岐に渡ります。

大手ビール会社や輸入業者は一般企業であり、さまざまな媒体で求人を出しています。

ただし、大手ビール会社の場合は新卒であれば四大卒だったり、中途採用であれば他社での功績などの実績が必要です。中小規模の輸入業者であれば、特に学歴や職歴を問われることはありませんので、求人に応募してみましょう。

ただし、この時にワインの資格があると内定をもらいやすいでしょう。

  • 自ら教室を開く

ワインのメーカーに勤めたりワインショップに勤める以外に、ワインの講師として働くという選択肢もあります。

大手のワインスクールの講師になる場合、幅広いワインの資格を保有していたり、ワイン業界で長く勤めていたりすることが条件となるので、初心者の方では厳しくなります。

ただし、ワイン講師になるための公的資格は存在していないので、自由に自らが主催して開催することも可能です。

フリースペースを利用したり、自宅に知り合いを呼ぶなどして、ワイン勉強会を行なうことでワイン講師として活躍できます。大手ワインスクールなどで講師になりたい場合、自分で開催しているワイン勉強会での実績が認められ、晴れて正式な講師として採用されることもあります。

  • 自ら動く

ワインの仕事に就くためには、ワインが好きという情熱を持ち、自らいろいろな場所にアタックすることが重要です。

また、仕事に就いてからでも遅くはありませんが、事前にワインの資格を保有していると信頼度が高まるため仕事に就きやすくなります。予め、自分に合ったワイン資格の合格を目指しましょう。

ワインの仕事の収入

ワインの仕事はどのくらいの収入を得ることができるのでしょうか。ここでは、ワインの仕事の収入について解説していきます。

  • ソムリエ

ワインの仕事の代表格が、ソムリエです。レストランなどで来店客にワインをサービスするワインのプロフェッショナルとして、日々働きます。ソムリエの平均年収は、300万円から600万円です。高級ワインを取り扱う仕事ではありますが、飛び抜けて高い給与をもらえるわけではありません。

  • 店鋪による

ソムリエの場合、超一流レストランで働くか、小さな個人店で働くかによって給与に大きな差が出ます。高級ホテルの場合、それ相応の対応や知識、接客力が求められます。

年収500万円前後と高い給与水準ではありませんが、海外出張や海外のワイナリーへの訪問、高級ワインのテイスティングなど福利厚生が充実しているところが特徴です。

一方、小さな個人店のソムリエの場合、年収は200万円台であったり就労環境が整っていないという場合があります。

ただし、カジュアルな場であることから、レストランほどのクオリティの接客力と知識を求められることはありませんので、気軽に働くことができます。

総合的に、ソムリエは高い収入を得られるワインの仕事ではありませんが、好きなワインと常に触れ合っていられるやりがいのある仕事と言えます。

  • 大手企業なら年収1000万円以上

ワインの仕事には、ワインの輸入業者や大手ビール会社のワイン部門担当などがあります。

ワイン輸入業者も、ソムリエと同様に年収は300万円から600万円前後とずば抜けて高い水準ではありませんが、海外出張やワインテイスティング、社員割引など福利厚生が充実しています。

一方、大手ビール会社のワイン部門になると、年収は300万円から1000万円を超えます。

ワイン事業部の部長であったり、輸入担当部長、製造部長など地位が上がることで年収も飛躍的にアップします。大手企業ですので福利厚生なども充実しています。

ただし、ワインの仕事以外にもさまざまな酒類を扱っているため、いつどのタイミングで異動になるかはわかりません。

ワイン輸入業者は給与水準はそこまで高くありませんが、ワイン業務から外されることはないので、双方にメリットとデメリットがあることを理解しておきましょう。

ワインの仕事で収入を上げるには

ワインの仕事は、総じて収入が高いものではありません。

ただし、ワインについて書かれた本や自らがワインをプロデュースしたり、ワイナリーのオーナーになってヒットさせるなどした場合、年収1000万円から億単位になることもあります。

ワインの仕事とひと言で言ってもその種類はさまざまですので、自分に合った仕事を選ぶようにしましょう。

ワインの仕事に向いている人

ワイン 仕事

ワインの仕事は、ソムリエやショップスタッフ、商品開発業務など多岐にわたります。これらワインの仕事に向いている人というのはどんな人なのでしょうか。

ここでは、ワインの仕事に向いている人について解説します。

  • ワインが好き

ワインの仕事をするためには、ワインが好きなことが大前提となります。ワインはアルコール飲料であり、一切口にしないとなると、人に正確に商品の良さを伝えることができなくなります。

また、ワインは新しい製品やサービスが日々出てくる商材です。そのため、ワインに興味がないとそれらの流行を追いかけるのも億劫になります。

毎日、ワインのことを考えていられるという性格の持ち主がワインの仕事に向いていると言えます。

  • 地理が好き

ワインの生産地としてフランスが有名です。しかし、ワインはフランスだけに止まらず、イタリアやスペイン、ドイツ、ポルトガルなど幅広い国で生産されています。

そのほか、アメリカやオーストラリア、ニュージーランドなど、欧州以外の国々でもワイン生産が盛んですので、さまざまな国のワイン事情について調べておく必要があります。

フランス国内でも、シャンパーニュやボルドー、ブルゴーニュなど地方や地区によって生産されているワインも違いますし、覚えるのが大変です。世界の地理が好きという方であれば、ワインの仕事にすんなりと入れるので向いているでしょう。

  • 食が好き

ワインはお酒です。

しかし、ワインで重要なのはワインそのものの製品だけではなく、食との「ペアリング」です。ペアリングとは組み合せのことで、ワインと食事がぴったりと合うことを「マリアージュ(結婚)」と呼びます。

ワインは、一流レストランの料理からカジュアルなバルで食べられている料理、自宅で食べられている郷土料理など、幅広いシーンで活用されています。

その時々に食べられている食について興味がないと、合わせたいワインを選ぶことができません。ワインと同じように、常に食の世界にアンテナを張れている方はワインの仕事に向いています。

  • 接客業が好き

ワインの仕事はソムリエやワインショップのスタッフ、講師など、対人で行なうものが多くあります。製品開発や醸造家でない場合、必ずお客さまと対峙する必要が出てきます。

接客業が苦手だったり、人と接するのが嫌いという方はワインの仕事をする上で大変です。

人と話すのが好きだったり商品をピーアールしたり、教えることが好きだったり、接客業が苦にならない人はワインの仕事に向いています。
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ワイン資格を活かすには

ワイン 料理

ワイン資格を取得した場合、どのようなことに活かすことができるのでしょうか。ここでは、ワイン資格を活かす方法について解説します。

  • 飲食店で活かす

フレンチやイタリアン、スペイン料理はもちろんのこと和食やエスニックなど幅広いジャンルの飲食店にワインが揃えられています。

ワインを提供する際、食事との組み合せ方などの提案も重要になってくるためワイン資格保有者は店鋪によって魅力的です。

どのようなワインを仕入れるべきか、どんなワインが流行っているかなど、ワイン資格を持っている場合はその知識を活かせるでしょう。

  • ワインに仕事に役立つ

ワインの仕事に就きたい時、ワイン資格を活かすことができます。

ワイン業界に入ると必ずワインの勉強をする必要がありますが、資格を先に持っていることで基礎的な知識を持っていると判断されます。

輸入業者やワインショップ、ワイン関連の出版物を扱う業者などに就きたい場合、ワイン資格を活かして活躍できるでしょう。

  • 講師として活躍できる

ワイン資格は、食関連の仕事のなかでも人気が高いジャンルです。そのため、数多くの人がワイン資格を取得したいと考えています。

ワイン資格を保有していれば、個人向けのワイン講座を開催したり試験対策講座を開くなど、ワイン講師として幅広く知識を活かすことができます。

また、知人だけを集めたワインパーティーで講師を勤めるなどする場合にもワイン資格が活かせるので、喜ばれることでしょう。大手ワインスクールで講師として活躍したい場合も、ワイン資格保有者であることが重要ですので知識を活かせるでしょう。

  • ワイナリー巡りに活かせる

フランスやイタリアはもちろん、日本にもワイナリーが多く存在しています。ワイナリーに直接赴いてその場でワインを楽しめるワイナリーツアーが人気ですが、ワイン資格はこういった場面でも活かすことができます。

ワイナリーの方の話がしっかりと理解できる上に、より高いレベルの質問をして知的好奇心を満たすことにも役立つでしょう。

ワイナリーツアーで同伴した知人や友人にワインについて解説したり、リーダーとして工程を組むなど幅広くワイン資格を役立てることができます。

  • 日常の食事に活かせる

ワイン資格は、プロとして現場で活躍するだけではなく実生活にも活かすことができます。

その日に作る料理に合わせてワインが選べるようになったり、ワインショップに並ぶ数多くのワインを選べるようになったりするため、日常の食生活が豊かになります。

またワインの保存方法などもワイン資格では学ぶため、ワインを長期的に保存する知識を得たりグッズなどにもこだわるようになります。

今まで以上にワインが身近な存在となり、楽しい食卓を演出できるようになるでしょう。

ワイン資格のメリット・デメリット

ワインの資格は、一般社団法人日本ソムリエ協会のソムリエ試験やワインコンシェルジュ、ソムリエインストラクター、世界基準のWSETなどさまざまあります。

これらワインの資格はメリットも多いですが、デメリットも存在しています。

ここでは、ワインの資格のメリットとデメリットについて解説します。

ワインの全体像が理解できる

ワイン資格のメリットは、ワインの全体像を把握し理解できるところにあります。今まで、ワインショップやレストランのワインリストを見てもさっぱり理解できなかった人が、ちゃんとワインを選べるようになるので、ワインがより好きになれます。

さらに、ワインを銘柄で追うだけでなく、ブドウ栽培や醸造、流通に至るまで全体像を把握できるようになります。

高いから美味しいとか有名産地だから美味しいという選び方ではなく、そのワインの背景にあるものを理解しているので、本当に美味しいワインを選べるようになるのは大きなメリットでしょう。

ワインそのもの以外の仕事で使いにくい

ワイン資格のデメリットとしては、ワインの仕事以外でなかなか役に立ちにくいというところです。

ワインはお酒ですので、ビールや日本酒、ウイスキーに通じるところはあります。しかし酒類によって造られ方や有名産地、原材料、市場の状況などが全く違います。そのため、ワイン資格を保有しているからといって、ほかの酒類の勉強をしなくてよいかというわけではありません。

別の酒類に挑戦する場合は、いちから別の酒類について学ぶ必要があるのです。また、ワイン事業における経理や人事、企画などはワイン資格とは別の能力が求められます。

ワインそのものの知識をアピールする仕事には役立ちますが、そうでない場合はワイン資格はそこまで重要視されないことを覚えておきましょう。

ワインの仕事には就きやすくなる

ワイン資格にはデメリットもありますが、ワインに関連する仕事に就く場合は強い味方となってくれます。

例えば、ワインショップやソムリエ、ワイン輸入業者などに就く場合、ワイン資格を保有しているか否かで印象が大きく違います。就職や派遣業務、アルバイトなど働き口を探している人の場合、ワイン資格を保有していることでその仕事に就きやすくなるという大きなメリットがあります。

ワイン資格は、世界の地理やブドウ品種の種類、栽培方法から醸造方法に熟成法など幅広く学ぶことがあり大変です。

しかし、それを乗り越えて合格すれば、さまざまな恩恵が得られます。自分に合ったワイン資格にいろいろと挑戦してみましょう。

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