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古酒を買うのはギャンブル?

みなさま、プレゼントで生まれ年のワインを
贈ったりしたことはありますか?

自分と同じ年に樽から出され、瓶に詰められたと思うと
なんだか感慨深いものがありますよね。

でも、古酒を買うのは一種のギャンブルとも言われています。
では、そのリスクとはなんなのでしょうか。

目次

当たり外れは、飲んで初めて分かる

一般的に、10年以上の熟成を経た古いワインを古酒と呼びますが
これを買うのは一種のギャンブルです。
期待通りの味かどうかは、コルクを抜くまで分かりません。

同じ年の同じ銘柄でも、その味わいは全く違うものになることがあります。
こうした瓶による差は、主に2つの原因が考えられます。

流通経路・保管状況の問題

一つめは、流通経路・保管状況の違いです。
古酒は一般的に、移動が少なければ少ないほど価値が高くなります。

その点で最も高く評価されるのが、いわゆるシャトー蔵出しのボトルです。
これは、製造元の蔵元で長期間熟成されたあと、最近市場に出されたワインです。

一方、複数オーナーの手を渡り歩いてきたボトルは、
どこかで劣悪な保管環境に置かれるリスクが高くなります。

ワイン市場が未発達、特に気温の高い国を経由してきたワインは
とりわけリスキーと言えます。

コルクによる劣化

二つ目は、コルクによる差です。

天然素材を加工したコルクは、経年劣化によって弾力が失われ、
徐々に空気の透過度がふえていきます。
そのスピードが速いコルクは、熟成が進み過ぎ、場合によっては酸化してしまいます。

でも、これらは見ても分かりませんよね。
では、外観から判断することはできるのでしょうか。

液面の高さ

まずは液面の高さを見てください。
天然のコルクは完全に気密な栓ではないので、
中身のワインは長年のうちに少しずつ蒸発し、目減りしていきます。

年数の割に液面が低いボトルは、保管状況に問題があったか、
コルクの品質が悪いかのどちらかの可能性が高いと言えます。

ただ、手作業でボトリングを行っている小さな蔵では
瓶詰の時点から液面の高さにばらつきがあることも少なくなく
最初から液面が低いこともあります。

コルクの状態と液漏れ

次に、コルクが瓶口から飛び出して、キャップシールを盛り上げているワインは、
どこかの時点で高温にさらされた可能性が高いです。
(温度変化によってワインが膨張し、コルクを押し上げます)

コルクが盛り上がっているワインは液漏れも起こしていることが多く、
その場合はラベルや瓶にワインによる汚れがあり、
また液面も通常より低いでしょう。

コルクが瓶口から中へと下がっているワインも、状態は期待できません。
沈み込みは、コルクが弾力を失うこと起こるので
空気が多量に透過しているはずだからです。

ただし、これはキャップのシールをめくらないと分からないので
判断は難しいです。

ラベル汚れ

長期間の瓶熟成を経たワインのラベルには、
カビや傷、破れ、風化の跡があるのが普通です。

ラベルがどんなに風化していても、保管状況に問題なければ中身には影響ありませんし
むしろ高い湿度の中で保存されていたとして、歓迎する人もいます。

ただし、ラベル汚れの原因が中のワインだと思われる場合は
中の液体がもれたとと思われるので避けた方がよいでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。
このように、古酒を買うのは一般の方にはなかなか難しい面もあります。
でも、ワイン好きな方へのギフトや結婚記念日など、
一度はプレゼンとして検討する日が来るかもしれないですね。

ギフト用には、信頼できるワインショップで店員さんに相談しながら選んでみてください。
また、レストランならソムリエの方に聞いてみるのが安心です。
どうしてもご自身で見て選ばれる際には、上記の点をぜひ参考にしてみてくださいね。
そして、ネットには流通経路不明の有象無象のワインがでているので、
購入は本当に信頼できるお店からにしてください!

それでも外れてしまった場合は、もう運が悪かったと思うしかないですね…
ギャンブルだと思って楽しめる方は、ぜひ試してみてください!

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