クリームで煮込んだ鶏肉をパイで作ったケースに入れます。パイは一口サイズにしてぱくっと手軽に食べれるように仕上げましょう。メインではなく、前菜におすすめの一品です。
目次
材料 4〜5人前
・鶏モモ肉 1枚
・タマネギ 60g
・ニンジン 15g
・マッシュルーム 45g
・バター 15g
・薄力粉 大さじ1
・白ワイン 150cc
・水 適量
・ブイヨンキューブ 1個
・塩こしょう 適量
・ブーケガルニ 1袋
・生クリーム 100cc
・冷凍パイシート 1枚
・卵 1個
・チャービル 適量
作り方
- タマネギとニンジン、マッシュルームを薄切りにする。
- 鶏肉を一口大の大きさに切る。塩こしょうをする。気持ち小さめに切っておくと後でパイのケースに入れやすい。
- 鍋を中火にかけ、バターをひく。
- タマネギ、ニンジン、マッシュルームを炒める。
- 野菜がしんなりしたら、いったん取り出しておく。
- 再びバターをひき、鶏肉を炒める。焼き色がつかないように弱火から中火で表面を焼き固める程度にする。
- 取り出しておいた野菜を戻し、薄力粉をふるいながら加える。
- 薄力粉をしっかり炒めたら、白ワインを加えアルコールを飛ばす。
- 鶏肉がひたひたになる量の水を加え、ブイヨンキューブを加える。ブーケガルニを入れ、塩こしょうで味を調える。
- 鶏肉に火が通ったら生クリームを加える。
- ソースを好みのとろみがつくまで煮詰める。パイに合うようにとろみは強いほうがおすすめ。
- パイのケースを作る。冷凍パイシートを3mmほどの厚さに伸ばす。
- 丸型または菊型のくりぬき型を準備する。
- オーブンを180℃に予熱する。
- くりぬき型で偶数個になるようにパイシートをくり抜く。
- 最初に使ったくりぬき型よりもふたまわりほど小さな型を用意する。
- くり抜いたパイシートのうち半分を15で用意した型で中心をくり抜く。
- ハケを使ってといた卵を中心をくり抜いていないパイシートのふちに塗り、中心に穴の開いているパイシートを上にのせる。
- ペティナイフの背を使い、パイシート同士をくっつけるように溝をつける。
- 表面に卵をハケで薄く塗る。
- 180℃のオーブンに入れ、20～25分焼く。
- 焼きあがったら中心の部分を底を残すようにしてくり抜き、パイのケースを作る。
- ケースをお皿に置き、中心に鶏肉のクリーム煮込みをいれる。チャービルを飾る。
- くり抜いたパイを帽子のように上にのせる。
この料理に合わせるワインは…
ぜひ合わせていただきたいのはシャンパン。王宮で楽しまれていた料理にふさわしいマリアージュです。キリッとした酸味の中に少しコクを感じさせるタイプがおすすめです。クリームソースとよく合います。
王妃様のひとくち
ブッシュ・ア・ラ・レーヌはフランス語でBouchee a la reineで、「Bouchee」は一口大の、「a la reine」は王妃様のという意味です。この料理はフランスのロレーヌ地方のナンシーで生み出されました。18世紀にこの地方をを治めていたスタニスラス公は芸術や食に非常に興味があり、数々の影響を後世に残しました。その娘のマリー王妃はあのベルサイユ宮殿を作ったルイ15世に嫁いだことでも有名です。そんな娘、マリー王妃のためにベルサイユ宮殿でも上品にひとくちで食べられるようにと考えだされたのがこの料理です。ぜひお姫様になった気分で楽しんでみてください。
