ウィーン風カツレツとはオーストリアの名物料理です。ウィンナー・シュニッツェルと呼ばれています。薄切りにした肉を肉たたきでのばして衣をつけて揚げます。ゆで卵を使った薬味を添えて、レモンをしぼって食べます。見た目は大きいですが薄いので一枚ペロッと食べれてしまいます。
目次
材料 2人分
・牛モモ肉 100g×2
・小麦粉 適量
・卵 1個
・パン粉 適量
・レモン 15g
・ゆで卵 1個
・オリーブ 100g
・アンチョビ 2枚
・パセリ 5g
・揚げ油 適量
作り方
- ゆで卵、オリーブ、アンチョビ、パセリをすべてみじん切りにする。ひとつに合わせておく。
- 牛モモ肉をまな板の上に置き、ラップをかける。肉たたきで薄くのばす。
- 肉に塩コショウをする。
- 肉に薄力粉、卵、パン粉の順に衣をつける。これを2度繰り返す。
- フライパンに深さ約3cmほどの油を入れ、200℃にする。
- 肉をフライパンに入れ両面、2~3分揚げ焼きにする。
- お皿に盛り、1を添えるか肉の上にかける。くし切りにしたレモンを添える。
この料理に合わせるワイン
ボルドー地方の白ワインなどはいかがでしょうか。シンプルで比較的軽い料理なので、ワインも軽い飲み口の物が合います。柑橘のニュアンスをもつものがレモンとの相性もいいでしょう。ほかにもブルゴーニュ地方やロワール地方のものも合うでしょう。
ヨーロッパで食べる「カツレツ」
オーストリアといえば、ウィーン風カツレツと言っても過言でないくらい有名な料理です。オーストリアは古くから東西南北ヨーロッパを結ぶ交通の要所として発展してきました。ハプスブルグ帝国統治時代は「日の沈まない帝国」と呼ばれ様々な文化が発展し、ヨーロッパ各国に伝わっていきました。そのため、ヨーロッパではウィーン風カツレツに似た料理が各国にあります。イタリアにはトマトソースで食べる「ミラノ風カツレツ」、フランスにはお肉の間にチーズとハムをはさんだ「コルドンブルー」という料理があります。使うお肉は仔牛を使うのがオリジナルですが、現在では豚や鶏、七面鳥など様々なお肉が使われています。パン粉は目が細かい物を使うとより本場の味に近づけることが出来ます。
また、ウィーン風カツレツに欠かせない物がゆで卵で作る薬味です。オリーブをアンチョビでくるみ、スライスしたレモンの上にのせ、そこにみじん切りにしたゆで卵を振りかけます。今回のレシピでは食べやすいようにすべてみじん切りにして一つに合わせてしまいました。もちろんシンプルにレモンだけをしぼって食べても美味しいですよ。
お肉は肉たたきでたたいて薄くしているので火がとても通りやすいです。お肉に火が通りすぎてしまうとパサパサになってしまうので、高温の油で短時間で揚げましょう。片面がきれいなキツネ色になったらひっくり返し、同じくらいのきつね色になるまで反対の面も揚げていきます。揚げたてのカリカリが美味しいので、すぐにお皿に盛って食べるのがおすすめ。現地ではジャガイモのサラダを合わせるのが定番。付け合せにジャガイモを使ったサラダを添えて、オーストリア気分を味わってみましょう。