ワインソムリエ資格.net

ワインの種類ソムリエ試験検定や資格スクール通信教育通信講座の評判口コミ人気比較ランキングなど

リーデル?ロブマイヤー?木村硝子店?ワイングラスの種類と選び方!後編

ワインの味わいをも変えてしまうワイングラス。
ワイングラスの種類と選び方!前編では素材、ハンドメイドかマシンメイドか、形状について取り上げました。
後編では、3つの代表的なグラスメーカーを例に、代表的なグラスを挙げながら、どのようなグラスを選ぶか考えていきます。

目次

リーデルのワイングラス

最も知られているのはリーデル社のグラスでしょうか?
1756年ボヘミアで創業し、260年以上の歴史を誇るグラスメーカー。現在はオーストリアにあります。
前編でも紹介しましたが、現在一般的になっているワイングラスの形状を開発したのはリーデルです。
グラスによる味わいの違いをレクチャーしてくれて、実際に試すことのできるグラス付きテイスティングセミナーも人気です。

[ソムリエシリーズ]
1973年に発表され、世界のワイングラスを変えたといわれるソムリエ シリーズ。
鉛クリスタルを使い、職人たちの手仕事でつくられます。
モンラッシェ(シャルドネ)、ブルゴーニュ グラン クリュなど細かにたくさんの種類があります。
リーデル社のホームページでは、それぞれのグラスに適したブドウ品種やワインが掲載されているので、ご自分の飲みたいワインに合わせて購入するのが良いですね。
価格は2万円前後です。

[ヴィノムシリーズ]
ソムリエシリーズの機能性を受け継ぎ、マシンメイドで価格を抑えたヴイノムシリーズ。
世界最先端のテクノロジーを持つドイツ工場でつくられます。
1986年に発表され、ワインとグラスの密接な関係性ともに世界中に普及しました。
こちらもワインに合わせて様々な形状が用意されています。
ピノ ノワール用のブルゴーニュグラスはボールの容量700mlとかなり大きめのサイズです。
お好みのワインに合わせて選びましょう。価格は3~4000円前後です。

[リーデル オー]
ステム(脚)と台座のないボール部分のみのグラス。
通常のステムのあるグラスの収納や破損しやすい問題を受けて開発されました。
ボール部分を手で持ってワインを飲んで測定したところ、それほど温度は上がらなかったそうです。
収納の面はもちろん、ご家庭の食卓で誤って倒したりしにくい点も良いですね。
サイズと形状の種類があるので、用途に合わせて選びましょう。
価格は2脚で3~4000円程度です。

[オヴァチュア]
鉛クリスタルのマシンメイド。
ステムの長さは長すぎず、背が低めなのですが、ワイングラスらしい佇まいもあります。
気軽に使える上、見た目にもカジュアルになりすぎず、様々なシーンで使えて重宝します。
オヴァチュア レッドワイン は白ワインでも赤ワインでも使いやすい形、ボールの大きさも350mlと程よく、ご家庭の食卓にお勧めです。
一脚1500円前後で購入できるのもありがたいですね。
初心者で初めてグラスを買いたい方には、オヴァチュア レッドワインがお勧めです。
他に白ワイン、シャンパーニュ、ビール、渋みの強い赤ワイン用のマグナムなどの種類があります。

ロブマイヤーのワイングラス

憧れのワイングラスとしてよく挙げられるロブマイヤー。オーストリアのガラスメーカーです。グラスだけでなく様々なガラス製品を手掛けています。シャンデリアは光の彫刻とも称され、世界の王宮や教会、ホテルやレストランなどに使われています。
鉛を含まないカリクリスタルを使用し、職人が手作りでつくりあげます。
カリクリスタルは軽く、耐熱性、強度があり、また屈折率が高く輝きがあるのがメリットです。
また、鉛を含まないのでエコという面でも評価されています。
最も人気の高いバレリーナシリーズは英国のプリマドンナ、マーゴ・フォンティーンがティップ・トゥで立つ優美な姿をイメージしたそうです。
1脚20000円前後です。
バレリーナのブルゴーニュグラスは480mlとボールのサイズはリーデル社などに比べ小振りです。
大きいボールが良い、大きすぎるものは良くないと賛否両論あるので、この辺りは好みもあるかと思います。

木村硝子店のワイングラス

最近人気の高い木村硝子店のワイングラス。
創業当時から工場を持たず、多くの職人さんや工場の力をかりて、数々の自社デザインのオリジナルグラスを産み出しています。
また、海外の優れたグラスを紹介しています。

人気の高いオリジナルシリーズには、サヴァ、ピッコロ、ピーボなどがあります。
[サヴァ]
カリクリスタル製。スロバキアの職人のハンドメイドでつくられ、軽くて薄く繊細です。ステム(脚)を短くすることにより重心を下げ、和の空間にもなじむよう設計されています。
価格は4~5000円前後です。

[ピーボ]
細く長いステム(脚)と継ぎ目のない滑らかなシェイプが魅力の薄くて繊細なグラスです。
カリクリスタル製で職人によるハンドメイドですが、お値段が3~4000円程度に抑えられており、ハンドメイドグラスの価格破壊とも言われています。
このお値段で職人による丁寧で繊細なハンドメイドグラスを購入できるのはかなり魅力的です。

[ピッコロ]
初心者にお勧めは、ピッコロの10ozサイズ。
容量340mlはリーデル オヴァチュア レッドワインとほぼ同程度。ステム(脚)も短めで収納やテーブルでのおさまり良いサイズ感です。
スロバキア製のマシンメイド、カリクリスタル製です。
品質良く、価格も1000円程度と非常にお求めやすいのが良いですね。

まとめ

今回は3つのグラスメーカーに絞ってみていきましたが、他にも良いグラスはあります。
グラスの材質、形状、ハンドメイドかマシンメイドか、またグラスメーカーの違いによって、ワインの味わいが変化することをぜひ体験してみてください。
ボルドーのワインをブルゴーニュグラスとボルドーグラスで同時に味わってみる、マシンメイドとハンドメイドの差を感じてみる、などワインの楽しみにグラスを選ぶ楽しみも加えてみてください。
ますます楽しいワインライフになりますよ。

Return Top