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テロワールとは

ワインを好きになって、少しずつワインを覚え始めると
よく耳にするのが「テロワール」という言葉。

「テロワール」はフランス語特有の単語であり、
英語や日本語にも、「テロワール」とぴったりと合致する概念の単語は
見当たらないようです。
だからなんとなくぼやっとしており、難しく感じてしまう方も多いのでは。

今回は、そんな「テロワール」についてご紹介します。

同じ品種なのに、なぜまったく違う味わいのワインができるのか

それは、栽培方法や醸造法の違いもありますが、
多くはテロワールの違いによると言われます。

テロワールとは、ブドウが育つための環境である
土壌(物理的・化学的、生態学的組成)、
場所(緯度、方位、高度と太陽に対する角度、形態学上の位置)、
気候(産地のマクロ及び中気候、個々のブドウの木や実の微気候)など
ぶどうを取り巻くすべての周辺環境を総合して指しています。

では、ブドウが育つための環境である「土壌」、「場所」、「気候」は
ブドウ栽培にどのような影響を与えるのでしょうか?

土壌

まず土壌は、ブドウが根を張るために非常に重要です。
ワイン用のブドウを栽培するには、水はけが良く、痩せた土地が最適とされています。
また、ぶどうの健全な生育にはミネラル分を必要をするので、
ミネラル分に富んだ土地が望ましいとされます。

多くの農作物は、土によってその品質が大きく変わってきますが、
ぶどうは特に土の影響を受けやすい果物なので、
できあがったワインには決して隠せない個性が出てきます。

これこそがまさに、テロワールがワインに与える影響なのです。
だから、同じ品種でありながら、できあがったワインが全く違うものになりえるのです。

そしてその土壌が、どこにあるかという「場所」も重要です。
標高、緯度、方位、太陽が当たる角度などで、ブドウの味わいは変化します。
標高や斜面の向き、風の流れなどにより、日照、気温、降水量などに差が出ることもあります。

最後に、気候が与える影響も大きいです。
暖かい気候では糖度が高く、アルコール度数の高いワインができあがります。
逆に寒い気候では酸が強く、糖度は低くなり、酸味の効いたワインになります。
年平均気温が10~16度ぐらいの気候が、最適とされています。

「シャブリ」は石灰の味がする?

ただ、テロワールの中でもやはり「土壌」がワインに与える影響が
最も大きいと考えられています。

その中でもよく、畑の土に含まれるミネラルがブドウの根から吸収され
最終的にワインの味に影響すると言われます。

しかし、現代の科学的研究においては
土壌中のミネラルとワインの間に、直接的な関連はないと考えられています。

石灰岩の土壌から生まれるシャブリは、石灰の味がするというのは
感覚的には納得してしまいますが、実は合理的根拠のないものとされているのです。

テロワールはコントロールできる?

ワインにおけるテロワールの重要性は、昔から認められており
人為的に日当たりを良くしたり、水はけをよくしたりする試みも活発です。

しかし、人間が決して自然には敵わないのと同じように、
いくら人工的に土壌をコントロールしようとも、
もともと優れた力を持ったテロワールには決して適わないのが現状です。

まとめ

ワインの世界でよく出てくる「テロワール」の意味について、
何となくでも理解いただけましたでしょうか。
テロワールとは、土壌、場所、気候、などブドウを取り巻く
すべての周辺環境を指しています。

特にフランスでは、テロワールを生かしたワインづくりこそが面白いとされています。
テロワールに起因するブドウの個性を、醸造方法などで画一的にしてしまうのは、
その魅力が台無しになると考えられているのです。
個性を大事にするフランス人の国民性が、ワイン造りにも表れているのですね。

テロワールの違いを感じるには、同じ生産者で、
違う畑から造られた2本を飲み比べてみると分かりやすいかもしれません。
ぜひためしてみてください!

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