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ワインとチーズの相性はとても良い!
ワインを飲むときのおつまみと言えば、まずチーズが思い浮かぶのではないでしょうか。王道の組み合わせとも言えるワインとチーズは、どちらも種類が様々あります。フランスでマリアージュ(ワインと食事の相性の良い組み合わせ)と言われるワインとチーズには、どういった組み合わせを選べばいいのかご説明いたします。
ワインとチーズの相性5大原則
①同じ原産地のものを選ぶ
ワインとチーズは同じ原産地のものを組み合わせると、あまりはずれることはありません。
もちろん、はずれることがあまり無いということですので、違う原産地のものは相性が良くないというわけではありません。はじめは同じ原産地のワインとチーズを組み合わせておき、慣れてきたらいろいろな組み合わせを試してみて、自分が美味しいと思うベストな組み合わせを探してみてください。
②チーズには赤ワインがよく合う
白ワインよりも赤ワインのほうがチーズには合わせやすいです。もちろん、チーズの種類によっては白ワインとの方が相性の良いものもありますので、あくまで赤ワインは合わせやすいということを覚えておきましょう。特に、フルーティな赤ワインはチーズに合いやすいので、困ったらフルーティな赤ワインを選びましょう。
③銘醸ワインに過熱チーズは合わせない
原料を厳選してつくられたワインを銘醸ワインと言います。銘醸ワインはデリケートな香りを持っていますので、過熱チーズのような匂いの強いチーズと合わせてしまうと、せっかくの銘醸ワインの良さがチーズに消されてしまいます。
④塩味の強いチーズには酸味のある甘口のワインを選ぶ
ゴルゴンゾーラやスティルトンなどといった青カビチーズは塩分が高めで匂いが強いです。そのため、酸味のあるワインや甘口のワインと組み合わせると、強めの塩味がまろやかな味わいとなり、美味しくいただくことができます。貴腐ワインと組み合わせても良いでしょう。
また、白カビチーズやウォッシュチーズなどのような脂肪分の高いチーズには渋みのある赤ワインを合わせると、クリ―ミーなチーズの味わいを赤ワインが引き立ててくれるので良い組み合わせです。
⑤ワインとチーズの熟成の度合いを合わせる
ワインとチーズは熟成の度合いによって、味や風味がまったく違うものとなります。ですので、熟成の度合いを合わせることをオススメします。軽めのワインには、作りたてのフレッシュなチーズを合わせ、熟成ワインには十分熟成されたチーズを合わせると良いでしょう。
チーズタイプ別にオススメな組み合わせのワイン
さて、それではチーズタイプ別にオススメな組み合わせのワインを簡単にご紹介します。
フレッシュチーズ(フロマージュ・ブランやモッツァレラなど)
牛乳を乳酸菌や酵素で固め、水分を切って熟成させずに食べるチーズのことで、味わいはあっさりとした心地よい酸味があります。フレッシュチーズは、軽めの赤ワインや辛口の白ワインが合います。
白カビチーズ(カマンベールなど)
表面が白カビで覆われたチーズで、熟成を重ねることによりクリーミーでワイルドな味わいとなっています。熟成があまり進んでおらず脂肪分が高めの白カビチーズには、軽めの赤ワインや辛口の白ワインが合います。そしてある程度熟成の進んだ白カビチーズにはフルーティな味わいの赤ワインが合い、完熟した白カビチーズにはコクのある赤ワインが合います。
青カビチーズ(ゴルゴンゾーラやロックフォールなど)
チーズの中に青カビを繁殖させたチーズで、塩分が高めで匂いが強いです。チーズ自体の味わいはマイルドなものとなっており、コクのあるフルボディタイプの赤ワインや濃厚な甘口な白ワインが合います。
ウォッシュチーズ(モンドールやマンステールなど)
表面を塩水やブランデーなどの蒸留酒で洗ったチーズで、表面の匂いが強くマイルドな味わいです。コクのあるフルボディタイプの赤ワインやコクのある辛口な白ワインと合います。
シェーブルチーズ(サント・モールやヴァランセなど)
やぎのミルクから作られ、独特な匂いがあり、酸味がありクリーミーですが、熟成が進むとコクが出てくるチーズです。フルーティな赤ワインや辛口の白ワインに合います。
セミハードチーズ(トム・ド・サヴォアなど)
水分を抜く際、加熱せずに圧搾したことにより、表面は硬く中身はソフトで味は穏やかなチーズです。フルーティな軽めの赤ワインや辛口の白ワインが合います。
ハードチーズ(パルミジャーノ・レッジャーノなど)
水分を抜く際、加熱・圧搾し、長期熟成させた硬いチーズです。赤ワインはどのようなタイプでも合いますし、白ワインですと辛口なものが合います。
まとめ
ワインとチーズはそれぞれ種類が本当に様々なものがあり、組み合わせ方は無限にあるとも言えるでしょう。似たような種類のものを組み合わせてもよいですし、逆にまったく正反対の種類のものを組み合わせても相性の良い組み合わせはあるでしょう。
今回ご紹介した5大原則はあくまでハズレが少ない組み合わせです。なにを選べばいいかわからないときの参考にしてください。そして慣れてきたら、自分でベストな組み合わせを模索して、最高のワインライフを楽しんでください。
「トマトファルシ」
トマトの中心をくり抜き、そこにひき肉を詰めてブイヨンで蒸し焼きにする料理です。くり抜いた中身もひき肉に混ぜ込んで、無駄の出ないようにします。ブイヨンがしみ込んでジューシーに仕上がります。
材料 4人分
・トマト(大) 800g
・合挽きひき肉 150g
・タマネギ 125g
・卵 1個
・パン粉 大さじ2
・塩こしょう 適量
・ナツメグ 適量
・水 適量
・ブイヨンキューブ 1個
・タイム 2枝
作り方
- トマトのヘタとおしりの部分を平らに切り落とし、座りをよくする。
- スプーンを使ってトマトの中身をくりぬく。
- タマネギをみじん切りにする。
- 合挽きひき肉にタマネギ、卵、パン粉、くり抜いたトマトと刻んだタイムを加えこね混ぜる。
- 塩こしょうで味を調え、ナツメグを加える。
- オーブンを180℃に予熱する。
- トマトのくり抜いた部分に5を入れる。
- お湯を沸かし、ブイヨンキューブを溶かし入れブイヨンスープを作る。
- バットにトマトを並べ、ブイヨンスープを注ぎ入れる。
- 180℃のオーブンにバットごと入れ、10~15分入れる。
- 途中、ブイヨンを何度かかける様にして火を通す。竹串をさしてみて透明の煮汁が出てくるようになったら出来上がり。
この料理に合わせるワインは…
南仏で作られている赤ワインをおすすめします。強い日差しのもとで育ったブドウで作った赤ワインは力強く、しっかりとした骨格を持っているのが特徴です。強い香りとなめらかさのバランスがよく飲みやすい一本に仕上がっているものが多いです。郷土料理との相性が非常によく、トマトファルシも例外ではありません。
野菜がより美味しくなる「ファルス」
肉や野菜、魚などにほかの食材を詰めて調理したものを「ファルス」と呼びます。日本ではピーマンの肉詰めが人気ですね。あれもファルスの一つと考えられます。もともとは狩猟で得た肉、ジビエから始まったと言われています。例えば、有名なものにウズラの内臓を取り出したところに、豚のミンチ肉を詰めた料理などがあります。その歴史は古く、ローマ時代から食べられていました。
トマトファルシは南仏でとてもポピュラーな料理です。南仏はその温暖な気候から野菜が豊富にとれます。夏になると旬を迎えたトマトやズッキーニ、ナスなどの夏野菜にひき肉を詰めてファルスを作ります。街の至る所でお惣菜として売られていたり、家庭でもよく作られる料理です。美味しい夏野菜に肉汁とブイヨンがしみ込んでとてもジューシーです。野菜が丸ごと食べれるのもうれしいですよね。
最初に切り取ったヘタの部分を蓋のようにして、ちょこんと乗せるのもかわいいです。いろいろな野菜で作ることが出来ますが、それぞれ火の通る時間が変わってくるのでその点には気を付けて下さい。火の通りやすい物は早めにオーブンから取り出すなどして工夫してください。また、火を通すと肉が縮みます。少し詰めすぎたかなと思うくらいにたくさん詰め込んでください。量が少ないとスカスカになってしまい悲しい出来上がりになってしまいます。