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みちのくのワインとミディアムボディの高級ワインとは

VIN de MICHINOKU

みちのくとは陸の奥つまり東北地方のことになります。東北では2011年3月11日に大震災がありました。震災の話がフランスのロワール地方に伝わり、同地の天才醸造家ティエリーピュズラと彼がスカウトし、今では名うての醸造家にまで成長したオリヴィエボノームの2人が、震災後の日本を現気づけるために何か出来ないかと考え、キュヴェ東北が生まれました。キュヴェ東北の原料になったブドウは2011年に収穫されたものでした。しかし2012年には天候が悪く、ワインを作れるほどの収穫がなかったために製造されなかったそうです。青葉区杉並にあるBATONSの板垣卓也オーナーシェフはブログで、2014年仙台で開催された日本ワイン『コップの会』終了時の食事会でキュヴェ東北が話題に上がり、その時に『東北6県で収穫されたブドウでワインを作ろう』という話が出たことを明かしています。この一言が元で板垣シェフが企画した『VIN de MICHINOKU』が誕生しました。震災のあった3月11日19時が解禁日になっており、北は北海道から南は長崎まで全国のワインバーで提供されます。

タケダワイナリー

樹齢70年のマスカットベリーAで作られるマスカットベリーA古木100%や、酸化防止剤無添加(サンスフル)のマスカットベリーAが有名な山形県上山のタケダワイナリーの岸平典子さんがVIN de MICHINOKUの醸造を担当しました。もちろん酸化防止剤無添加でさらに天然酵母のみで醸造されるため、酵母の状態などで毎年異なる味わいになることが予想されますが、東北6県で収穫されたマスカットベリーA、ワイングランド、ヤマブドウで醸造されるため、大変飲みやすくてフルーティーなワインになっているでしょう。同じく山形県の赤湯にある酒井ワイナリーのマスカットベリーAも参加していますが、こちらは東北最古のワイナリーで1892年の創業です。

八瀬ぶどう園

10年ほど前、宮城県気仙沼で『気仙沼産のワインを作りたい』との思いから、田島憲司さんが土地の開墾から始めたのが2ヘクタールほどのぶどう畑、八瀬ぶどう園です。東日本大震災の翌年から気仙沼ワインを仕込めるようになり、ヤマブドウの提供で参加しているVIN de MICHINOKUに対する思いも非常に強かったことでしょう。

ワイナリーこのはな

秋田県特産品開発コンクール、食品部門を受賞しているワイナリーこのはなもワイングランドの提供で参加しています。ワイングランドは多くのサイトではヤマブドウ交配種と一括りにされていますが、日本ワインのパイオニア“澤登晴雄”が北海道に自生していた通常のヤマブドウとは異なる形質をもつ野生葡萄とモスクワ産のアムレンシス種を掛け合わせたものに、さらにフランスのアルベールセイベル氏が作り出した欧米雑種のセイベル13053を掛け合わせた品種です。さらに複数の野生葡萄の交配から生まれた澤登晴雄氏の集大成、小公子ぶどうもワイナリーこのはなで栽培されています。秋田県鹿角郡鴇にある畑は1000年前に起きた十和田湖大噴火により発生した火山灰で出来ている土壌で、ぶどうは自根で栽培されています。

レガレット

福島にあるお洒落な日本ワイン専門のワインバーレガレットのマスター、宇津木政人さんもヤマブドウの提供で参加しています。レガレットでは梅酒などマスター自身が仕込んだ果実酒を提供しており、その延長か2021年には福島ワイナリーを設立するそうですので要チェックです。

その他

その他にも古くからヤマブドウのツル皮細工が有名で、現在でもヤマブドウから籠やバックが作られている青森県からも、ヤマブドウが提供されています。青森のヤマブドウは栽培種のような立派な房になり、強い酸味と糖度20度近くになるのが特徴です。マスカットベリーAのフルーティーなロゼワインが有名な岩手県紫波町からもぶどうが提供されています。

ミディアムな高級ワインたち

高級ワインというと、濃厚で力強いワインを想像してしまう人が多いと思いますが、ミディアムボディの高級ワインも沢山あります。ミディアムボディの高級ワインの特徴として、濃厚で力強いフルボディの高級ワインと比べると、エレガントさが評価されているものが多く、渋味の強いワインが苦手な方でも安心して楽しめるのでオススメです。

シャトールパン

ミディアムボディの高級ワインとしてまず挙げられるのがシャトールパンでしょう。シャトールパンはシャトーペトリュスと並び、ポムロール2大高級ワインのひとつに数えられていますが、同じくメルロー主体のシャトーペトリュスよりも優しくエレガントなため、ミディアムボディの高級ワインの中でも一番親しみやすいワインかもしれません。シャトールパンは年間製造数が年間8000本と少量生産なので、ガレージワインブームの火付け役とも呼ばれています。少量生産で手入れが行き届いているため、ブドウを限界まで完熟させてから収穫できるので、通常はシャトーペトリュスよりも収穫期が遅いです。さらに、丁寧な作業が要求される新樽発酵槽で一次発酵を行っています。

シャトーペトリュス

シャトールパンと共にエレガントなメルローの代表格がシャトーペトリュスです。ミディアムボディとされることも多いですが、シャトールパンよりは濃厚で力強さが魅力なタイプに近いワインです。1889年のパリ博覧会で金賞を受賞したことにより有名になりましたが、マダム・ルーバ所有になったのは20世紀半ばからでした。セカンドラインのワインを作らないという程の徹底ぶりで、ポムロールの丘最上部にある畑はポムロールの象徴です。現在では5大シャトーのワインよりも高値で取引される程にまでなっており、世界で最も高価なワインの一つです。

エマニュエル・ルジェ、クロパラントゥ

ブルゴーニュのワインはエレガントなものが多いですが、クロパラントゥはまさにエレガントさを極めた逸品。ミディアムボディとされることも多く、それは原料になるピノノワール種の飲み口の良さからくるのでしょう。このクラスのグランクリュを飲むと、偉大なワインを作る才能は畑にこそあると感じさせてくれますが、やはりワインの神様とまで言われた叔父のアンリ・ジャイエと共に、若い頃からこの畑の世話を大切に行ってきたエマニュエル・ルジェだからこそ、この特級畑のポテンシャルを充分に引き出す事が出来るのでしょう。畑の一部分のブドウの味が異なったため、そこのブドウを掘り返すと大きな岩盤があり、叔父のアンリジャイエと共にダイナマイトで岩盤を破壊したという逸話が有名です。

DRC.リシュブール

エレガントなワインの頂点と言われ、クロパラントゥの兄貴分的存在がリシュブールです。アンリジャイエが名声を得た畑としても有名であり、DRCの有する畑の中でもトップクラスのものとしても有名です。フィロキセラ禍によりアメリカブドウに接ぎ木されたブドウがほとんどになった時代でも、同社所有のロマネコンティと共に最近まで自根栽培が残っていました。その結果しばらくの間リシュブールは単なるリシュブールの他にリシュブールヴィユーセパージュ(古木仕込み)の二通りのワインが仕込まれました。しかし、1945年10月にロマネコンティとリシュブールのフィロキセラ禍以前の木は引き抜かれました。接ぎ木の準備中に事故が起きたために1947年まで休耕されましたが、この年ラターシュから接ぎ木された苗が植えられました。DRC社のピノノワールは全てが4世紀にわたって選別されてきたクローン群ですが、一つ一つ個性が異なります。そのため、ワインが複雑な味わいを持ち、より素晴らしいものになっています。

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