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ワインの基礎知識!フランスの地方別のラベル表示について

毎年11月の第3木曜日に解禁となる新酒で有名な華やかな赤ワイン「ボジョレー・ヌーボー」を生産するボジョレー地区は、フランス・ブルゴーニュ地方の一部と言われることが多いものの、実は使用するブドウ品種も生産方法もブルゴーニュのコートドール地区とは大きく違います。また同じく日本で数十年前から人気のあるすっきりした白ワイン「シャブリ」もブルゴーニュ・コートドール地区の北部に位置します。日本で人気のこの二つの有名な赤白ワインのラベルの読み方を紹介します。

スッキリとした味わいの白ワインシャブリ

ブルゴーニュ地方の北西にあるヨンヌ県の丘陵地帯に、シャルドネ種から作ったシャブリというワインを作っている地域があり、以下のように4つに格付けされています。

シャブリ・グラン・クリュChablis Grand Cru AC

特級格付け。シャブリの中で一番高い格付けで7つの畑がある。長期熟成により、複雑さの中にさわやかな酸味と煙のような香りがある魅力的なワイン。

シャブリ・プレミア・クリュChablis Premier Cru AC

一級格付け。石や鉱物を思わせる香り。地域内で40ほどの一級畑がある。通常のシャブリACより凝縮感と豊富な果実香味を味わえる。

シャブリ Chablis AC

キンメリッジ階粘土といわれる土壌を有するブドウ畑からできるコミューン(村名)ACワイン。

酸味が高く、線が細くプラムのような香り。

プティ・シャブリPetit Chablis AC

上記の他のシャブリとは別の土壌で作られた、品質面でやや劣るといわれるワイン。

ヌーボーだけじゃない、ボジョレー地方

ガメイ種から作られるこの地域のワインには、ご存知、ボジョレー・ヌーボーだけでなくいくつかのワインが生産されています。ラベルにはどのように書かれているのでしょうか。

ボジョレー Beaujolais AC

この地域広域で作られるワイン。

ボジョレー・ヴィラージュBeaujolais Villages AC

ボジョレー地区の北部と西部のなだらかな丘陵にある39の村で作られるワイン。

ボジョレー・クリュ Beaujolais Cru AC

花崗岩質の丘陵地帯にある10の村が指定されている。通常、以下のような村名がラベルに記載されており、熟成に耐えるほど力強く伝統的な醸造法を用いられ質の高いワインである。

<ボジョレー クリュ名称>

サン・タムールSaint Amour AC

ジュリエナJulienas AC

シェナChenas AC,

ムーラン・ナ・ヴァン Moulin-a-Vent AC

シルーブルChiroubles AC

フルーリFleurie AC,

モルゴン Morgon AC

レニエ Regnie AC

コート・ディ・ブルイイCote de Brouilly AC,

ブルイイ Brouilly AC,

ボジョレー・ヌーボー Beaujolais Nouveau AC

新酒で知られ出荷時の11月第3木曜日には、特に日本で盛大にその出荷をお祝いしています。出来上がってすぐのものをおいしく飲んでもらえるような炭酸ガス浸漬法という特殊な生産方法を用い、よくイチゴや風船ガムのような香りと称されるように、軽くフルーティーな飲みやすさが特徴です。翌年1月31日以降の販売されないことになっているので、それ以前に買ったものをすぐに飲むのが正解。

よく知っているワインも、少し冒険してみませんか?

日本のバブル時代を駆け抜けたシャブリ、ボジョレー・ヌーボーはともに、日本市場に出回り始めてから早数十年。いずれもおなじみのワインですが、ご紹介したように、白ワインシャブリは特級、一級の格付けがあり、また赤ワインボジョレーは、ヌーボーだけでなく、村名がついたお祭り騒ぎでがぶ飲みするのはもったいないような素晴らしい品質のワインの生産を行っています。例えば、シャブリの一級、特級のスカッとした中に広がるふくよかさ、また村名ボジョレーの複雑さがもたらす味わいの深み、などなど、もっと多くの皆さんにこの二つのワインの奥深さを楽しんでもらえるのではないでしょうか。昔のワインという印象を持つ方もありますが、「百飲は一見に如かず」!ぜひぜひ、お試しのほどを。

ボルドーには、膨大な数のシャトー(ワインの作り手)が存在しており、世界に名だたるものからちょっぴり期待はずれなものまでさまざま。

ここでは格付けシステムについてご紹介します。

ボルドー メドック 1855年の格付け

パリ万博の際に、ナポレオン3世の令によりボルドーのワインが公的に格付けが行われました。いわゆる「ボルドー格付け○級」に当たるのがこれで、ラベルにはCru Classesの記載があります。

格付けが行われてからすでに150年もの年月が経過しており、良いものが下の方の等級だったりその逆だったり、現在はその等級と実際の実力がかみ合わないものもあるようです。

第1級ワインはどこかで聞いたことがあるワインではないでしょうか。ワインを語るうえでよく出てくる名称ですので、この5シャトーの名前はぜひ覚えておきましょう。

第一級 Premier Crus

Chateau Lafite Rothchild ラフィット・ロッチルド

Chateau Margaux マルゴー

Chateau Latour ラトゥール

Chateau Mouton Rothschild ムートン・ロッチルド

Chateau Haut-Brion オー・ブリオン

第2級 Second Crus

Chateau Rauzan-Segla ローザン・セグラ

Chateau Rauzan-Gassiesローザン・ガシー

Chateau Leoville Las Cases レオヴィル・ラスカーズ

Chateau Leoville Poyferre レオヴィル・ポワフェレ

Chateau Leoville Barton レオヴィル・バルトン

Chateau Durfort-Vivens デュルフォール・ヴィヴァン

Chateau Gruaud Larose グリュオ・ラローズ

Chateau Lascombes ラスコンブ

Chateau Brane-Cantenac ブラーヌ・カントナック

Chateau Pichon Longueville Baron ピション・ロングヴィル・バロン

Chateau Pichon Longueville Contesse ピション・ロングヴィル・コンテス

Chateau Ducru-Beaucaillou デュクリュ・ボーカイユ

Chateau Cos d’Estournel コス・デストゥネル

Chateau Montrose モンローズ

第3級 Troisiemes Crus

Chateau Kirwanキルバン

Chateau d’Issan ディッサン

Chateau Lagrange ラグランジュ

Chateau Langoa Barton ランゴア・バルトン

Chateau Giscours ジスクール

Chateau Malescot St-Exupery マレスコ・サン・テグジュペリ

Chateau Boyd-Cantenac ボワ・ントナック

Chateau Cantenac Brown カントナック・ブラウン

Chateau Palmer パルメ

Chateau La Lagune ラ・ラギューヌ

Chateau Desmirail デミライユ

Chateau Calon-Segur カロン・セギュール

Chateau Ferriere フェリエール

Chateau Marquis d’Alesme Becker マルキ・ダレーム・ベッケル

第4級 Quatriemes Crus

Chateau St- Pierre サン・ピエール

Chateau. Talbot タルボ

Chateau Branaire Ducru プラネール・デュクリュ

Chateau Duhart-Milon デュアール・ミロン

Chateau Pouget プージェ

Chateau La Tour Carnet ラ・トゥール・カルネ

Chateau Lafon-Rochet ラフォン・ロシェ

Chateau Beychevelle ベイシュベル

Chateau Prieure-Lichine プリューレ・リシーヌ

Chateau Marquis de Terme マルキ・ド・テルム

第5級 Cinquiemes Crus

Chateau Pontet-Canet ポンテ・カネ

Chateau Batailley バタイィ

Chateau Haut-Batailley オー・バタイィ

Chateau Grand-Puy-Lacoste グラン・ピュイ・ラコスト

Chateau Grand-Puy-Ducasse グラン・ピュイ・デュカス

Chateau Lynch-Bages ランチ・バージュ

Chateau Lynch-Moussaas ランチ・ムーサ

Chateau Dauzac ドーザック

Chateau d’Armaihac ダルマイヤック

Chateau du Tertre デュ・テルトル

Chateau Haut-Bages Liberal オー・バージュテンリベラル

Chateau Pedesclaux ペデスクロー

Chateau Belgraveベルグラーヴ

Chateau Camensac カマンサック

Chateau Cos Labory コス・ラボリ

Chateau Clerc Milon クレール・ミロン

Chateau Croizet-Bages クロワゼ・バージュ

Chateau Cantemerle カントメルル

クリュ ブルジョワ Cru Bourgeois

毎年非常にきびしい審査をクリアしたワインが「クリュ・ブルジョワCru Bourgeois」に認定され、ボトルにステッカーが張られます。

以前は3段階に別れていた格付けですが、2000年前後から紆余曲折があり、現在はクリュ ブルジョアの1段階のみとなっています。現在、まだ新しいシステム自体が受け入れられない、このシステムに参加を拒んでいる優良なシャトーもあるようなので、クルブルジョアが品質を測る大きな指針となることは間違いありませんが、1855年の格付け同様、これがボルドーの最上級!とも言いにくいのでご注意のほどを。

サンテミリオン 格付け St. Emillion Crus Classess

ボルドー地方右岸のサンテミリオン地区では、独自の格付けが10年お気に行なわれ見直されています。最新の2012年の格付けでは、特一級Aに新たに2つの作り手が加わりました。

プルミエ グラン クリュ クラッセA(特一級A) Premier Grand cru classéA

シャトー オーゾンヌ Chateau Ausone

シャトー シュヴァル ブラン Chateau Cheval Blanc

シャトー アンジェリュス Chateau Angelus (2012年より)

シャトー パヴィ Chateau Pavie (2012年より)

プルミエ グラン クリュ クラッセB(特一級B) Premier Grand cru classéB

14シャトー

グラン クリュ クラッセ (特級)Grand cru classé

64シャトー

上質ワインを語るうえで必ず出てくるキーワード!

ワインのプロになろうというという方は、この格付けをすべて覚えたりするそうですが、そうでなければボルドー一級の格付けワイン、いわゆる‘5大シャトー’、『シャトー・ラフィット・ロッチルド、シャトー・マルゴー、シャトー・ラトゥール、シャトー・オー・ブリオン、シャトー・ムートン・ロッチルド』だけでも頭に入れておいたらいいかもしれません。ワイン好きたちの会話にはいろいろな場面で登場するシャトー名です。実際、1~5級までの格付けは1855年から一度も変更がされておらず、中にはその名にふさわしくないながら高値で取引をされているものもあります。購入などの際は、そのシャトーの評判を調べ、そしてヴィンテージ(収穫年)による出来の良しあしを確認したうえでご購入されることをお勧めします。

日本ではなかなかなじみのないこの2つの地域。古城などの観光地としても有名なロワール地方には、フランス最長のロワール川に沿って4つのブドウ栽培地域があり、いろいろなタイプのワインが生産されています。またかわいらしい街並みで同じく観光客に人気のアルザス地方は、ライン川を境にドイツと隣り合っているため、昔からドイツ領になったりフランス領になったりという歴史を繰り返しフランスの中でも独自色のあるこの地域では、白ワインを主に生産し最近では赤ワインの評判も高くなっています。

ロワール地方のワイン

この地方には、ほかの地域のような大きな範囲の原産地呼称の地方名称ACワインはなく、地域やコミューン(村など)の産地名のACが多く存在します。人気のあるものをご紹介しましょう。

サンセール Sancerre AC

ロワール地方で最も評価の高い辛口白ワイン。きりっとした味わい。赤、ロゼワインもある。ソーヴィニヨン ブランSauvignon Blanc種の白、カベルネ フランCabernet Franc種の赤。

プイイ・フュメ Pouilly Fume AC

サンセールに似た辛口白ワイン。

トゥーレーヌ Touraine AC

赤、白のワインを作る地域の総称的な名称。シュナン ブランChenin Blanc種の白。カベルネ フランCabernet Franc種の赤。

ソーヴィニヨン・ドゥ・トゥーレーヌ Sauvignon de Touraine AC

ソーヴィニヨン・ブランSauvignon Blanc種から作られた白ワイン。

シノン Chinon AC

多くはカベルネ・フランCabernet Franc種から作られた赤ワイン。しっかりしたものからソフトなものまで。

ヴーヴレ Vouvray AC

シュナン・ブランChenin Blanc種から、白ワインの発泡性、弱発泡性、非発泡性、また辛口、甘口など様々なスタイルがある。甘さの表示として、Sec(辛口)、 Demi-Sec(半辛口) Moelleux(半甘口)、 Doux(甘口)と表示があります。

ミュスカデMuscadet AC

ロワール地方の一番河口に近い地域の総称名称。牡蠣に合うことで昔から日本でも有名。ミュスカMuscat種。

ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌMuscadet Severe et Maine AC

よりワインに適した土壌で作られるきりっとした良質の白ワイン。特にシュールリーSur Lieとつくものは、生産中に発生する沈殿物を利用しワインに程よいボディを与える作り方をしたもので、近年人気が集まっています。

ヴァル・ドゥ・ロワールVal de Loire IGP

ロワール地方にある13以上の県で作られたワイン。上記ACワインより格下となりますが、赤白いずれも、さわやかでライトボディのシンプルな果実香りのするワインで、ラベルには使われたブドウ品種の名前が書かれています。

白ワイン...ソーヴィニヨン・ブランSauviginon Blanc種、シュナン・ブランChenin Blanc種、シャルドネChardonnay種

赤、ロゼワイン...ガメイGamey種、カベルネ・フランCabernet Franc種、カベルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon種

アルザス地方

ヴォージュ山脈とライン川にはさまれたブドウ生産には理想的な地域で、フランス国内の他の産地と比べると個性的なワインを作っています。

<アルザスの原産地呼称>

アルザスの呼称はとてもシンプルで以下の二つのみ。

アルザスAlsace AC

アルザスフルートと呼ばれる細長いボトルに入った白ワイン。ラベルに書かれた品種のみを使って作られています。

アルザス・グラン・クリュAlsace Grand Cru AC

収穫量や醸造法の細かい部分まで、厳しい規定に合格したワイン。

クレマン・ダルザスCremant d’Alsace AC

アルザス地方で作られたスパークリングワイン。

ヴァンダンジュ・タルディヴVendange Tardive(VT)

重要な4種からのみ作られた完熟したブドウだけを使って作られたワイン。辛口から半甘口まで多様。ラベル記載の義務付けはありません。

セレクション・ドゥ・グラン・ノーブルSection de Grains Nobles(SGN)

上記同様4品種の身から作られたワインで、貴腐の影響を受けVTよりさらに甘口。毎年はつくられません。

<アルザスの4貴品種>

上記VTやSGNで使われるアルザスの貴品種と呼ばれるブドウ品種は下記のとおり。

リースリングRiesling種

ゲブルツトラミネール種Gewurztraminer種

ピノ・グリ種Pinot Gris種

ミュスカ種Muscat種

フランスの日常を思わせるロワール、個性的なアルザス

フランス人が日常的にロワールのワインをたくさん飲んでいるという統計があります。庶民的価格で個性が強すぎず、赤白ともに普通の生活の中で気軽に飲める親しみやすいワインという意味ではとても適格。さすが食のフランス国民と言えますね。

またほぼ逆のタイプといっていい個性的なアルザスワインは、長年ドイツとのかかわりの多い地方であることから、フランス国内の他の地域ではあまり見かけない品種を使い、同じく日常的でありながら品種の個性が際立つワインを作っています。アルザス地方は食についても独特な地域なので、まさに地産地消のなせる業といったとこでしょう。日本ではあまりおなじみではありませんが、アジア風の食事との相性がいいといわれるワインも多くお勧めです。

日本ではなかなか見かけない2つの地方ではありますが、ワインに興味がある方にはぜひぜひ試していただきたい生産地です。

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