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「オールドワールドワイン」と「ニューワールドワイン」 それぞれのラベル

ちょっと難解なワインのラベルに、少しずつ慣れていくポイントをご紹介します。

まずは、世界のワイン生産地が大まかに2つに分かれることから知る必要があるでしょう。

オールドワールド・・・フランス、イタリア、スペイン、ドイツ、ポルトガルなどのEU各国

ニューワールド・・・オーストラリア、ニュージーランド、オーストラリア、ニュージーランド、チリ、アルゼンチン、南アフリカ、日本などのオールドワールド以外の各国

「オールドワールドワイン」のラベル表示

オールドワールドのワイン造りは、基本的にその風土の地形、気候、土壌など不変なものに沿って伝統に基づいた作り方がされ、昔ながらの製法は一族によって何代にも渡り継承されていることもあります。それらは欧州連合(EU)がヨーロッパ産ワインを法的に保護するためワイン法によって厳格に規制されていることも特徴です。

ラベルに何を記載してよいかも細かく決められており、その規定を多少なりとも理解することが品質を見極める上で大きな手がかりになるので、オールドワールドワインの難しいところでもあり興味深い部分でもあります。その解読ポイントを抑えてみましょう。

1.ブドウの産地名称

一般的にワインの品質は、「そのワインを醸造するのに使われた‘ブドウ’の産地がどこで、どのように栽培され摘み取られたか」ということがとても重要な要素のひとつになります。

①広域で栽培されたぶどうの状態を細かくチェックせず、大雑把に機械で摘み取り作られたブドウから作られたワイン

②限られた面積に植えられ栽培者が丹念に育てあげ、人の手で選り分けながら収穫したブドウから作られたワイン

上の2つのブドウの品質を比べた時、完成したワインの品質が大きく違ってくるのが想像できるかと思います。

EUのワイン法では、「ブドウの産地」表示の情報が、ボトルの中身を知る上でひとつの大きな手がかりとなります。

産地表示(GI)があるヨーロッパ産ワイン

上記の、ラベルにブドウ産地の記載がない①のヨーロッパ産ワインのラベルには単純に「ワイン」とだけ記載されます。

また、ブドウ産地の記載がある②のような「産地表示(GI-Geographical Indication)」があるヨーロッパ産ワインのラベルには、以下のいずれかの法的記載が決められたマークとともに表示されます。品質のひとつの目安となるでしょう。保護地理的表示 (PGI-Protected Geographical Indication )

保護原産地呼称 (PDO-Protected Designation of Origin)

原料となるブドウの100%がその土地で栽培されていなければならない、加盟国と欧州

委員会の品質テストに合格しなければならない等、地理的表示保護(PGI)よりもさら

に厳しい規定をクリアしたワインとなるので、社会的評価は高く品質が保証されています。

いずれもEU圏内の公用語のいずれかでラベル表示されることが義務付けられていますが、EUの承認を受けている「法的に同様の意味を持つ伝統的表現」を使うことも許可されており、多くの生産者が消費者の慣れ親しんだ伝統的表現を今でも使用しています。それらの伝統的表現については、各国のラベル用語集をご参照ください。

「ニューワールドワイン」のラベル表示

ご紹介したように、伝統と法律に沿って生産されているオールドワールドワインに比べ、新興ワイン生産国のニューワールド産地では、凝り固まった考えを持たず、自由な発想で多くの良質ワイン生産をしており、最新技術や効率性を常に追求しつつより時代のトレンドにあったワインを作っています。
その手法はオールドワールドワイン産地にも大きな影響を与えています。

ニューワールド各国のワイン法については各国で制定されています。ですから、ラベルへの記載法もそれぞれですがとても大雑把に言うと、その国名とブドウ品種さえラベル中に見つけることができれば、なんとなくボトルの中身が予想できるようになります。このカジュアルさが、多くの消費者がニューワールドワインに引き付けられた原因でしょう。

産地名については各国ラベル集をご参照ください。

伝統と革新の中で、模索が続くヨーロッパ産ワイン

1976年にカリフォルニアワインが著名なフランスワインに勝利するという、いわゆる「パリ試飲会事件」で、ヨーロッパワインの中枢フランスワインがニューワールドワインの優れた品質の驚異に面してから早40年。その時のカリフォルニアワインの勢いを受けて、他のニューワールドの国々も技術的に40年間で大きく進化し、世界中の消費者に受け入れられるようになりました。遠い昔から、王座の地位に腰を据えていたヨーロッパワインも新しいワイン法を制定することで、新しい時代の波に乗り始め、多くの生産者が日々切磋琢磨し今世紀に入り次々と良質で消費者の嗜好合うようワインが生産されています。ワイン愛好家の消費者にとってはうれしい傾向がまだまだ続くようです。

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