ワインソムリエ.net

ワインの種類ソムリエ試験検定や資格スクール通信教育通信講座の評判口コミ人気比較ランキングなど

進化し続ける偉大なシャトー「ラトゥール」

みなさんご存じの、ワイン評論家ロバート・パーカーに
「世界で最も凝縮感のある豊かでタニックなフルボディのワインの1つ」と言わしめた
シャトー・ラトゥール。

言わずと知れた、ボルドー5大シャトーの一つです。
今日は、この「シャトー・ラトゥール」をご紹介します。

“塔”がシンボルの1級シャトー

「ラ・トゥール」とは、「The Tower、塔」を意味します。
名前の由来ともなり、ラベルにも描かれている塔は、
15世紀頃に要塞として建てられたものです。

当時の歴史書で、フロワサールが記した「年代記」にも登場しているという
由緒ある塔なのです。

その塔は、今もラトゥールのブドウ畑を見守り続けており、
まさにこの塔がラトゥールのシンボルとなっています。

しかし、よく見てみるとラベルに描かれている塔と現在の塔は、どこか違っていることに気付きます。
実は、要塞として建てられた塔はすでに撤去されていて、
現在の塔は、実は17世紀に建てられた「鳩小屋」なのです。
しかし、今なおシャトーのシンボルとして人々から愛されていることに変わりはありません。

進化し続ける、偉大なシャトー

ラトゥールの評価が高まったのは、18世紀初頭に
ニコラ・アレキサンドル・ド・セギュール侯爵の所有となった頃でした。

セギュール家は、シャトー・ラフィットなども傘下に収めていて、
シャトー・マルゴーを除いたメドックの有名シャトーを、
全て所有している時期もありました。

彼の死後所有者は移り変わっていきますが、
常に偉大なシャトーとして評価されてきました。

しかしながら、その地位に甘んじることはありません。
2000年には巨額の資金を投じて大々的な改修を行い、最新の醸造施設および貯蔵施設を整えました。

今や、当主フランソワ・ピノーと現場を取り仕切るフレデリック・アンジュレによって、
非の打ち所のない完璧なワインが次々と生み出されています。
シャトーへの高い評価は失われること無く、現在でも世界中のワイン愛好家から愛され続けています。

世界で最も凝縮感のある、リッチなフルボディ

「偉大な色調、複雑性、そして果実味の純粋さとともに、パワフルで長持ちする」
というシャトー・ラトゥールの名声は19世紀に確立され、
1855年パリ万国博覧会のためのメドック格付けにおいて、1級格付けに認定されました。

シャトー・ラトゥールのワインは、ヴィンテージを問わず
濃い色調、濃厚なタンニン、スギやヒノキといった特徴的なアロマが
ラトゥールらしさを印象づけます。

また、アルコール分が豊富で
複雑な要素が口一杯に広がるボディが際立っています。
しっかりとしたタンニンの土台と、年月を経て極めて洗練される
赤い果実の確かなアロマ。
この構成は非常に厳格で、若いうちには逆にワインを停滞させるほどです。

ラトゥールは、頑固なまでに熟成に時間を必要とするので
20~30年は熟成させたいところです。

その熟成を経ると、タンニンがまろやかになり、
素晴らしい力強さや深み、豊かさを見せてくれるようになります。

完璧な熟成を経た飲み頃のこのワインは、口に含んだときに格別の豊かさを感じられるでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。

ラトゥールは、5大シャトーの中でもヴィンテージによる味わいのばらつきがほとんどなく
安定しているのも魅力の一つです。
また、歴史あるシャトーとして伝統を重んじながらも、
進化のために新しいものを取入れる努力を続けている点も評価されています。
いち早くステンレスタンクを導入したり、新樽100%を義務づけるなど、
よりよい物を目指して常に進化し続けているのです。

そうして造られたラトゥールは、リッチなフルボディがお好みの方なら、
一度は飲んでいただきたいワインです。
力強さと豊かなコクは、まるで円熟した男性を思わせるような極上の味わいです。
飲み頃のラトゥールを一度飲むと、その虜になってしまうこと間違いありません。

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)

Return Top