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ワインの女王「シャトーマルゴー」

一度は飲んでみたい憧れ、ボルドー5大シャトーのワイン。
その中でも、エレガントで女性的と評されるのがシャトー・マルゴーです。

高貴で華やかな香り、シルキーな口あたり、しっかりしたボディと繊細さを備えた味わいから
「ワインの女王」、「ボルドーの宝石」とも言われる
芳醇で優美なとてもエレガントなワインです。

今日は、シャトーマルゴーの魅力に迫ってみましょう。

壮大な歴史を経て生まれた、至高の1本

シャトー・マルゴーの歴史は、12世紀にまで遡ります。

当時は「ラ・モット・ド・マルゴー」と呼ばれていた農園で
シャトー・マルゴーは数々の貴族に所有されていました。

転機が訪れたのは、1570年代。
ピエール・ド・レストナックという貴族が所有者になった際
彼は、メドック地方がワインの産地として発展すると予測し
シャトーの穀物畑を縮小してブドウ畑を増やしました。
ワイン生産に力を入れ、現在のシャトーの礎を築いたのです。

18世紀初めまでに、シャトーの敷地は今と同じ広さぐらいにまで拡大しました。
18世紀はワインの醸造技術が大きく進歩し、現代のワインに近い
濃厚で複雑な味わいを持ち、長年の熟成にも耐えるワインが誕生した時代でもありました。
シャトー・マルゴーでも、ブドウの栽培や醸造方法などに
革新的な技術が導入されることになりました。

ワイン格付けで満点を獲得

その後も、数々の大富豪や貴族などに所有され、手放されという歴史を繰り返した後
第二のターニングポイントとなったのが、1855年パリ万国博覧会です。
この博覧会では、ナポレオン3世の指示でメドックのワインの格付けが実施されました。

そのとき、シャトー・マルゴーはブラインドテイスティングで唯一満点を獲得し、
シャトー・ラフィット、シャトー・ラトゥールに次ぐ第1級第3位に輝いたのです。

1934年、シャトーはジネステ家の所有となり、
ジネステ家はセカンドラベルを導入したり、ブドウ畑を拡大したり、
醸造設備への投資にも熱心に取り組みました。

しかしシャトー・マルゴーは、1960年代から1970年代にかけて
その名声を落とし、大きな損失を出してしまいました。

そして、1976年にジネステ家からシャトーを買い取ったのは、
ギリシャ人実業家のアンドレ・メンツェロプーロス。
メンツェロプーロスは、ボルドー大学の醸造学者エミール・ペイノーを技術顧問に迎え、
シャトー・マルゴーの名声を取り戻していきました。

メンツェロプーロスが亡くなった後は
娘のコリーヌ夫妻と総支配人ポール・ポンタリエがシャトーを所有し
現在も益々その品質や評価を上げています。

シャトーマルゴーを愛した偉人たち

シャトー・マルゴーは、昔から熱狂的なファンの多いワインとして知られています。

たとえば、ルイ15世の愛人デュ・バリー夫人、共産主義思想家のフリードリヒ・エンゲルス、
第3代アメリカ大統領トーマス・ジェファーソン、作家のヘミングウェイなどです。

文豪ヘミングウェイはシャトーにしばしば滞在し、孫娘が生まれると
「シャトー・マルゴーのように女性らしく魅力的に育つように」と願って
「マーゴ」と名づけたほど。

まとめ

いかがだったでしょうか。

上述の通り、芸能人や政治家など有名人のファンが多いのもシャトーマルゴーの特長です。
また、たくさんの映画にも取り上げられています。
日本では、実はあの「失楽園」に出てくるのをご存じですか?
役所広司と黒木瞳が演じる主人公の男女が、最後に心中するときに口にしたワインとして
シャトーマルゴーが登場しているのです。
シャトーマルゴーが映るのは数秒しかありませんが、
人生の最後を飾るにふさわしいほど、究極の1本として認められているという証拠ですね。

それほど、世界でも最高品質のシャトーが作るシャトーマルゴーの
優雅で高貴な味わいは、一度味わうと忘れられなくなるでしょう。
ぜひ一度飲んでみたいものですね。

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