ワインソムリエ.net

ワインの種類ソムリエ試験検定や資格スクール通信教育通信講座の評判口コミ人気比較ランキングなど

自然派ワインとは

最近よく耳にするのが、自然派ワイン。
ビオワイン、オーガニックワインなどとも言われますね。
でも、なんとなく体によさそうだけど、「どんなワインか実はよく知らない…」
という方も多いのでは?

そこで今日は、自然派ワインについて学びましょう!

自然派ワインとは

もともと、第2次世界大戦以降、ブドウを含むあらゆる農業において
化学肥料や化学合成農薬が、大量に使用されていました。
これは、大幅な生産性向上と農家の労力を低減したものの
生態系の破壊や、生産者の健康を損ねるなど、さまざまな弊害ももたらしたのです。

そこで、1980年台以降「サステイナブル=持続可能な」という考えのもと
周囲の環境との調和を図りながら、
長期間継続していける農業を目指すという運動が起きました。

このような農法で造られたブドウを使ったワインや生産者が
「自然派」と呼ばれるようになり、世界中でブームを引き起こすようになったのです。

ただし、その量はまだ微々たるもので、
有機栽培の認証を受けているブドウ畑は、世界全体の2%にも達していません。

有機栽培(オーガニック)

持続可能なブドウ栽培の中で、最も知名度が高いものが「有機栽培=オーガニック」でしょう。
化粧品などでも、よく使われる言葉ですね。

もともとイギリスで提唱された考えで
土壌が持つ生物的環境のバランスを重視し、生態系を保持しながら
持続的自立的に農業を行うことを目的としています。

具体的には、化学肥料や化学合成農薬を一切使用しないのが特徴です。
代わりに、植物由来の堆肥や動物由来の厩肥を使っています。

カビを防ぐために硫黄の粉末などを使ったり
害虫被害を防ぐためには、その天敵を畑に放ったりすることで対応しています。

根拠を欠いたオカルト!?ビオディナミ

もう一つの有名な方法が、ビオディナミです。
1990年代以降、高級ワイン生産の世界で広がってきている自然農法です。

オーストリア出身の神秘主義哲学者シュタイナーによって提唱され
ブドウ栽培に限らず、全ての作物、畜産を対象としています。

有機栽培同様、化学肥料や化学合成農薬を一切使用しません。
ただ、ビオディナミが特殊なのは、「呪術的」テクニックを使うことです。

そのテクニックによって、あらゆる自然の力が調和して均衡が取れ
土と植物が活性化すると提唱されています。

提唱者のシュタイナーは、「20世紀最大のオカルティスト」とも呼ばれる思想家で
ビオディナミはその思想を濃く反映しています。
そのため、化学合理主義者からは、「根拠を欠いたオカルト」と
批判されることもしばしばあります。

ビオディナミの「呪術的」テクニックとは?

ビオディナミの特長的な手法は、3つあります。

【1】播種歴(はしゅれき)による農作業時期の決定

【2】プレパラートと呼ばれる特殊調剤

【3】ホメオパシー調剤

1つ目の播種歴は、天体の運行に合わせて、
各種の作業日程(剪定、調剤使用など)が定められた農作業カレンダーです。

月や惑星の運行によって、植物の生育は大きく影響を受けるという
シュタイナーの理論から導かれています。

2つ目のプレパラート(特殊調剤)とは、
畑に撒いたり肥料に加えたりする、特殊な力をもつ物質のことで
水に希釈して使用します。

牛糞や石英の結晶などを使用しますが、ごく微量のため
「物理的な効果が期待できる」ものではありません。

このプレパラートを作る際には、それぞれの物質に力を与えるため
牛の角、鹿の膀胱、家畜の頭蓋骨などに詰め、
特定の季節に地中に埋めておくという風変りな方法がとられています。

そして最後のホメオパシー調剤とは、一種の農薬で
植物の種子や、昆虫・動物を焼いて灰にし、水で希釈してから畑に撒きます。
プレパラートと同じく、限りなく水に近いほど薄く、希釈します。

まとめ

このように、自然派ワインにもいろんな流派があり
自然派=おいしい/おいしくないと言えるものではなく、
あくまで飲み手の好みで選べばいいと思います。

とりあえず「自然派」「オーガニック」「ビオ」「亜硫酸無添加」という
言葉だけで踊らされないように、きちんと意味を理解しておいてください。

ただし、一つだけ自然派ワインについて注意が必要なことがあります。
それは、醸造や熟成過程での安定化処理が最小限に抑えられているため、
普通のワインに比べて、いたみやすいということ。購入後の管理だけでなく、
信頼できる輸入業者が仕入れたワインを選ぶということも重要です。

それでも、自然派ワインを応援したいと思うのなら、
傷んでいるワインにあたったとしても、多少は目をつぶることも必要かもしれないですね!

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)

Return Top