タブレとは世界最小のパスタと呼ばれているクスクスを使ったサラダです。レバノンやシリアなどのアラブ諸国でもともと食べられていたサラダでした。移民とともにフランスに持ち込まれ、フランス全土に広がっていったと言われています。お惣菜の定番でフランスのスーパーなどでよく見かけられます。ミントやコリアンダーなどのハーブが入っているのが特徴で、フランス料理というよりは少しエキゾチックな雰囲気を感じることのできる料理です。
材料 4~5人分
・クスクス 1/2カップ
・熱湯 1/2カップ
・トマト 10g
・黄色パプリカ 35g
・キュウリ 25g
・コリアンダー 5g
・ミント 5g
・塩コショウ 適量
・白ワインビネガー 大さじ1
・オリーブオイル 大さじ2
作り方
- バットなど平らで少し高さのある入れ物にクスクスを広げる。
- クスクスに塩コショウをふり、オリーブオイルを全体にかけたら、なじませるように手で全体を混ぜる。
- 全体にいきわたるように熱湯を加える。クスクスはすぐに水分を吸ってしまうので一か所だけに固まってしまわないように注意する。ラップをかけてあたたかい所に置いておく。
- トマトは種の部分をくりぬき、1cmの角切りにする。
- キュウリと黄色パプリカもトマトと同じ1cmの角切りにする。
- 4と5で切った野菜は色が移らないように別々にし、塩を振って水を出す。
- コリアンダーとミントをやや大きめのみじん切りにする。
- 野菜類の水気をキッチンペーパーでしっかり拭き取る。
- クスクスをボールにほぐし入れ、水気を切った野菜、ハーブを加える。
- 白ワインビネガーを加え、全体を和える。塩コショウで味を調える。
この料理に合わせるワインは…
スパークリングワインをおすすめします。もともとは暑い国の料理なので、爽やかな辛口のスパークリングが合うのではないでしょうか。タブレは気軽に楽しむお惣菜なので、シャンパーニュというよりはお手ごろな価格で手に入りやすいスプマンテやカヴァなどがおすすめです。お口の中でスパークリングのシュワシュワ感とタブレのプチプチとした食感を楽しんでください。
移民の多い国「フランス」
フランスは古くより移民の多い国です。アフリカや中東、アジア各国からさまざまな人種の人がフランスに移り住み、生活をしています。その為、タブレのように人の移動とともに持ち込まれた料理も数多くあります。私がパリへ行ったとき、現地の友人にタイ料理のお店に連れて行ってもらったことがあるのですが、その美味しさにとても驚いたことを覚えています。このような多国籍な食文化はフランス料理にも取り入れらることもあり、フランス国内でも様々な形で今なお発展し続けています。
タブレの美味しさはなんと言ってもプチプチとした食感とハーブがたくさん入っているところです。常温で食べるサラダなので、作ったら味がなじむまで部屋の少し涼しいところで休ませておきましょう。冷蔵庫に入れるとパサパサになってしまいます。また、ハーブやスパイスが好きだという方はぜひクミンなどのスパイスも入れてみてください。よりエキゾチックな風味になります。ただし、入れすぎると野菜の味が全く感じられなくなってしまうので注意してくださいね。