夏野菜をトマトで煮込みます。野菜をたっぷり食べられるのが嬉しい一品です。栄養満点で、ニンニクが効いているので夏バテ予防にぴったりの一品です。温かいうちに食べても、冷やして食べても美味しいです。
材料 3~4人分
・ズッキーニ 100g
・ナス 100g
・パプリカ(黄色) 70g
・タマネギ 125g
・ホールトマト 1缶
・ニンニク 1片
・オリーブオイル 大さじ2
・塩コショウ 適量
・ローリエ 1枚
・タイム 1枝
作り方
- ズッキーニとナスを乱切りにする。
- パプリカとタマネギは約2cm角の角切りにする。
- ニンニクをみじん切りにする。
- 鍋にオリーブオイルをひき、ニンニクを炒める。
- ニンニクの香りがたってきたらその他の野菜を加えてオリーブオイルが全体に回るように混ぜる。
- ホールトマトを加え、塩こしょう、ローリエを加える。全体がふつふつと煮立ってきたら弱火にする。
- 底が焦げやすいので時々かき混ぜながら、野菜に火が通り、水気が飛ぶまで煮込む。
- お皿に盛り付け、セルフイユを飾る。
これに合わせるワイン
キリっとした白ワインがおすすめです。酸味のしっかりしたタイプで口当たりはまろやかなものをしっかり冷やして。夏野菜と一緒に食べれば、鼻を通り抜ける柑橘系の香りが南仏のイメージとぴったりでしょう。目をつぶればニースの海岸沿いが浮かんできます。暑い夏の日にこそおすすめです。
夏野菜パワーで暑さを乗り越える
夏野菜と言われ思い浮かべる野菜はトマトにキュウリ、ナスなどでしょうか。今はある程度、どんな野菜でも一年を通してスーパーで買うことが出来ます。しかし、やはり旬の季節にとれる野菜はみずみずしく、色鮮やかでいかにも体に良さそうですよね。実は旬の野菜はその野菜の持つ栄養素が最も多い時期でもあるのです。
夏野菜にはカロテン、ビタミンC、ビタミンEなどを多く含む野菜がたくさんあります。これらの栄養素は細胞の老化を防止する作用があり、特に美容に効果が期待出来ます。また、免疫力も高めます。トマトに多く含まれるリコピンも同じように細胞の老化を防止し、免疫力を高めますがその効果はβカロテンの約二倍だと言われています。
そんな夏野菜をたっぷり使ったラタトュイユです。ラタトュイユは南仏のプロヴァンス地方にあるニースという町の郷土料理です。ニースは地中海性気候の温暖な地域です。夏はバカンスに人気の場所でビーチは人で溢れかえります。温かい気候の中で元気に育った夏野菜をたっぷりと使ったラタトュイユはニースならではの一品なのです。イタリアにも「カポナータ」というラタトュイユにとてもよく似た夏野菜を使った料理があります。
加える水分はありません。野菜から結構な量の水分が出てきます。水分が飛ぶまでゆっくり煮込むので、野菜の味がギュッと詰まっています。とてもシンプルな材料で作るのにも関わらず、濃厚なうまみを引き出してくれるのは旬の野菜を使っているからでしょう。出来たても美味しいですが、ぜひ暑い日には冷蔵庫でよく冷やして食べてみて下さい。食が進みますよ。