桜の季節も後半に入り、だんだん暖かい日が続いてくると
そろそろ家のワインの保存状態が気になり始めるという方も多いのでは?
贈り物でいただいた高級ワインや、大事な日のために買ってきたワインは
最大限おいしく楽しみたいですよね。
ワインの品質を健全に保つには、適切な場所で保管する必要があります。
では、せっかくのワインを台無しにしないためには
どうやって保管すればよいのでしょうか?
一番注意すべきは、温度!
28度以上の高温になる場所に、長期間ワインを置いておくと
熱によって変質や品質劣化が生じます。
日本の夏は30度後半になることもあるので
部屋に放置は厳禁です。
温度が低い方については、ワインが凍るほどでない限り
ほとんど品質への影響はありません。
ただ、一般的にワインの保管においては
10~15℃ぐらいが適温だとされています。
さらに、季節や昼夜を問わず、一年中温度が一定であることも重要です。
温度差が激しいと液漏れが起きてしまうことも。
薄暗いところが好き!
紫外線に長時間あたったワインは、品質が劣化し不快な香りを生じてしまいます。
ですので、できるだけ暗く、光が当たらない場所で保管してください。
ワインのボトルが緑や茶色なのも、紫外線をカットするためなんです。
オリーブオイルも、高級なものは色つきの瓶に入っていますよね。
ただし、色つきの瓶でも紫外線は大敵なので、直射日光が当たらないようにしてください。
振動、臭い、湿度にも要注意!
継続的な振動は、ワインの熟成のスピードを不自然に早めてしまいます。
さらに、コルク栓の場合は、臭いにも注意が必要です。
コルク栓は微量の空気を透過させるので、強い臭いのするものがワインのそばにあると
ワインがその匂いを吸収してしまいます。
食品庫や押し入れに入れている方は、ご注意ください。
そして、湿度もコルク栓ならではの気を使うポイントです。
コルク栓は湿度が低いと収縮してしまい、多量の空気を透過させて酸化しやすくなったり
乾燥して開けにくくなります。
ただ、高すぎてもラベルにカビが生えるなどの問題がありますので
60~70%の湿度に保つのがよいでしょう。
じゃあ、家での保管は無理?
地下室がない限り、一般家庭でこの条件をクリアするのは難しいですよね。
本当に大事なワインは外部のワイン専用倉庫に預けるか
また家庭用のワインセラーを購入するのがよいでしょう。
ただし、上記の条件は数年にわたる長期間保管・熟成をさせる場合なので
短期間の保管ならそれほど神経質になる必要はありません。
夏場の高温と直射日光に当てることは絶対に避けていただき
一時的な避難場所として、家の冷蔵庫に入れても構いません。
冷蔵庫の野菜室であれば、温度変化が少なくワインボトルの保管に適しています。
新聞紙をワインボトルに巻いて、キャップシール部分にラップをすると、
コルクの乾燥を防ぐことができます。
そのまま立てて野菜室に入れて保存しましょう。
できるだけ開閉による振動が起きないよう、気を使いたいですね。
まとめ
それでも、やっぱり不安な方は…
家庭用ワインセラーを検討してみてください。
今は、数本用の小型タイプから200本以上収容できるほどの
大型タイプまで様々な家庭用ワインセラーが出回っています。
量販店に行くと、サイズも小型で意外と軽く、
デザインもスタイリッシュでインテリアとしてもおしゃれなものが増えています。
手持ちの本数と今後の予定、そして置き場所を考えた上で
必要なサイズを決めましょう。
ワインセラーを買うと保存できると思って、気になるワインをどんどん買ってしまうので、
今保存したいワイン+数本の余裕があるサイズを選ぶのがおすすめです。
安くない買い物になりますので、じっくり考えてくださいね!