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スクリューキャップって、やっぱり安物なの?

最近見かけることの多い、スクリューキャップ。
コルクと比べるとどうしても安っぽく見えて、
レストランで注文するときや贈り物では、避けてしまうという方も多いのでは?
でも、本当にスクリューキャップ=質の悪い安物、なのでしょうか。

コルクとスクリューキャップ、どっちを選ぶ?

ワインの栓には、昔ながらの天然コルクと、最近増えているスクリューキャップなどがありますが
ここ数年、天然コルクの使用をやめ、スクリューキャップを採用するワイナリーが急激に増えてきました。
でも、もし全く同じワインが、コルクとスクリューキャップで並んでいたら、あなたはどちらを選びますか?
スクリューキャップより高級感があって、おいしそうに見えるという理由で、
おそらくコルクを選ぶ方が多いのではと思います。

コルクはワインを汚染する

高級ワインでは、長い間天然コルクが用いられてきました。
でも、天然コルクはワインを汚染させることがあるのです。

天然コルクは木の樹皮で造られており、コルク栓を作る段階で塩素で漂白しています。
そこに青カビがつくと、コルク臭と呼ばれる、カビや濡れた段ボールのような不愉快な臭いが発生し
ワインに移ってしまうという問題が発生します。
コルク臭がもっとも多く発生した時期には、なんとワインの20パーセントもあったというほど!

コルク臭はワインの風味や果実味を奪ってしまいますが、
プロのソムリエやよっぽど詳しい方でない限り、多くの方がこのワインの汚損をコルクによるものと判断できません。
つまりワインを飲む5人に1人はカビにより汚損したワインを飲み、
その味をワインの持つ本来の味だと判断してしまっているのです。
これでは、本来はおいしいはずのワインの評価を誤って下げてしまうという、
とても残念なことですね。

またコルクは酸素を通してしまい、ワインの酸化を進めてしまいます。
酸化が進むと、ワインの果実感が損なわれます。
さらに樹の樹皮で作った天然素材なので、個体ごとのばらつきが大きいことも指摘されます。
つまり、同じワインでも、コルクによって多量の酸素を通すコルクと少量の酸素しか通さないものがあり、
ワインの味がコルクによって左右されてしまうのです。

代替品として生まれたスクリューキャップが、コルクをしのぐ?

このような、コルク臭の問題でコルクの使用をあきらめざるを得なかったのが、
新世界のオーストラリアやニュージーランドでした。
各地で上質なワインがたくさん造られるようになると上質なコルクが不足し、
新興産地に供給されなくなったのです。
そこで1990年以降、オーストラリアやニュージーランドでスクリューキャップが急速に普及しました。

スクリューキャップは、上記のような天然コルクの問題が一切発生しません。
今やニュージーランドでは、90%のワインがスクリューキャップを採用しているほど。
工業製品なので酸素透過量はほぼ均質で品質を保ちやすいこと、
また栓を開けやすい、保管しやすいなど扱いが簡単なのもメリットです。
それに、果実感を重視するなら、コルクよりスクリューキャップのほうが優れているのです。

まとめ

ただし、フランスやイタリアなど伝統的なワイン産地では
いまだに「スクリューキャップ=安物」というイメージの問題もあります。
実際、日本でもそのイメージはまだまだありますよね?

でも、昨今スクリューキャップに切り替えている、優れた生産者が次々と出てきています。
コルクによる高級感や消費者受けよりも、本質であるワインの品質を一番に考えているという証ですね。
いまや、数千円以上の高級ワインがスクリューキャップというのは珍しくありません。
品質が保たれ、簡単に開けられ、保管にも便利なスクリューキャップについて
ぜひ見直してみてください!

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