ご自宅で気軽にワインを楽しめるようになってきた今日この頃ですが、外食時、特にレストランではどうしたらいいの?という方はよくいらっしゃるようです。そういう場所に行くのは、ビジネス、デート、など少し緊張を伴う場合が多いもの。特にマナーを慎重にと思いがちです。
そういった場所でなるべく失敗しないための、ちょっとしたアドバイスをご紹介しましょう。
レストランでのワインの選び方
レストランでは、「お飲み物は何になさいますか?」という質問がまずきますよね。そこで、カタカナ、または海外旅行の場合などは外国語が並んでいる場合は特に、どうしていいかわからなくなってしまうかもしれません。
落ち着きましょう。そのためにまずは食前酒をオーダーすることをお勧めします。
食前酒とは食欲を刺激するためのお酒で、スパークリングワインやドライシェリーなどが一般的。よくお勧めするのはスパークリングワインです。(ドライシェリーは置いていないことも多々ありますし、甘口のものもあるので間違えて選んでしまうと食前酒になりませんので。)そして、ここぞというときはシャンパーニュ(シャンペン、シャンパン)でも!
スパークリングワインではなく、非発泡性のスティルワインをという場合は、下記をお店の人に伝えてみたらいいと思います。
どれぐらい飲みたいか…グラス、ハーフボトル、フルボトルなど量を選ぶ
予算を伝える…ワインリストの値段のところを指さし、お店の人に伝える
スパークリング、白、赤、ロゼのどれか
軽いもの、重いもの、等ワインのスタイルに希望があれば
よくわからなければ、だいたい3まででお店の人が提案してくれると思います。また詳しく説明してくれるお店もあるかもしれません。お店の人にワインの内容について聞くのは野暮なことではないので、自信をもって3か4まで伝えたら、あとはワインを楽しむということを決め込むことが大切!
ホストテーステンィング
ワインが運ばれてくると、「ホストテースティング」というのをすることになります。
これは、
・運ばれてきたワインは注文したものか
・ワインに問題はないか
などをワインを頼んだ人が確認をしてからいただきたいからです。
必要以上に緊張する必要はありません。スマートに行う方法をご紹介しましょう。
1 ラベルを見て、注文したワインかヴィンテージ(収穫年)も同じかどうか確認。
2 グラスにワインが少し注がれるので、グラスをテーブルクロスやお皿などの白い部分に傾け色を見ます。このとき、まだヴィンテージが若いワインなのに褐色がかっていたりしたら問題があるかもしれません。
3 グラスを軽く回します。右利きの人は時計と反対回り、左利きの人は時計回りに回すと勢い余ってこぼすことが少なくなります。
4 ゆっくりそっとワインの香りを嗅ぎます。(一気に嗅ぎ入れようとしないほうがわかりやすい)
5 そして、ゆっくり口の中に入れ舌の上で転がします。
このとき、カビのような腐った雑巾のようなにおいがすると、いわゆるブショネというコルク病に発生しているということになるので、ボトルを好感してもらうようにします。
好きではないから交換、というのは受け入れられませんのであしからず…。
楽しもう!という気持ちが一番!
わからない言葉が並んだワインリスト。ワインを日常的に気にしているのでなければ、何が何だかわからないのがふつうでしょう。ですから本当は、知っているつもりで希望でないワインを注文して失敗してしまうより、「わからないからテキトーに」とメニューを見ながら言うのはぜんぜん‘あり’なのではないでしょうか。ホストテースティングでも、よほど変なにおいがしなければ、お店の人にお任せの人がワインの本場ヨーロッパにもたくさんいるようです。本格的なレストランならソムリエの意見を聞いてみたらいいですし、普通のレストランでもお店の人のアドバイスを聞いてみるのが最適でしょう。要は出されるお食事とワインを楽しむこと。あとはその場の雰囲気を楽しむことがいちばんですね。Cheers!