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ブドウ栽培

「よいブドウから悪いワインは生まれるが、悪いブドウからよいワインは生まれない」と言われます。それだけ、ワインの元になる『ブドウ』のできばえはなによりも重要で、またワインのスタイルに影響を与える要素は、ブドウ畑の状態が大きなカギとなっています。その土地にあった「よいブドウ」を作るために、ブドウ畑では何が起こっているのでしょうか。

ワイン生産地域

北緯、南緯ともに30〜50度の範囲にブドウ畑があれば、ブドウはワインを作るのに充分に熟すことが可能と言われています。熱すぎ日光が強すぎる地域では、ブドウが熟し過ぎ酸味の足りないワインになってしまい、逆に涼し過ぎ湿気が多すぎるとブドウが熟さず、よってブドウの糖分が上がらずアルコール発酵が始められません。

とは言え、近年では地球温暖化の影響で、例えばイギリス南部のような北限の地でも質の良いワインが作られており話題を呼んでいます。

土壌

質の良いワインは、チョーク質、石灰質を多く含んだ土壌から生産される傾向があります。水はけのよさも非常に重要です。また地下深くまで根が這うほどの痩せた土地であることもよいブドウ畑といわれる条件です。根が地中深くからミネラル成分を吸い上げ成長したブドウから作ったワインは、濃厚で香味の豊かなものになります。

気象条件

その年の気象条件が大きくブドウ栽培に影響します。例えば、夏にしっかり温度が上がるとブドウが完熟しすばらしいワインができたり、日光が足りない年はブドウが熟しきれず酸味の強いワインになったり、雨が降りすぎる、極端に寒い冬、春の霜などといった場合は、やはりすばらしいワインを作るための満足なブドウの収穫できません。このように、その年の気象条件が出来上がったワインの品質に大きく関わります。これが「ヴィンテージの善し悪し」に大きく関わります。

ブドウ品種

近年のワイン生産では、ほとんどがヴィティス ヴィニフェラVitis vinifera系のブドウ品種が使われています。ヨーロッパにおいては、このブドウが何世代にも渡ってその土地に根付いてきたブドウ品種で、その地の気候と土壌にあったものとされています。(ニューワールドではいろいろな試行がされています)

下記に市場に出回っている主なワイン用ブドウ品種をご紹介します。近年ではワイン生産の技術進歩が進み、ここに書かれていない長い間劣った品種と言われていた品種が、洗練されたワインの原料となって登場する例も少なくありません。今後の動向が楽しみです。

白ブドウ品種…シャルドネChardonnay、ソーヴィニヨン ブランSauvignon Blanc、リースリングRiesling、ピノグリPinot Gris/ピノグリージョPinot Grigio、ヴィオニエViognier、ミュスカMuscat

黒ブドウ品種…ピノノワールPinot Noir、カベルネ ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon、メルローMerlot、シラーSyrah/シラーズShiraz、グルナッシュGrenache/ガルナッチャGarnacha、サンジョヴェーゼSangiovese、テンプラニーリョTempranillo

ブドウ畑を襲う被害

ブドウの樹の枝が生育し始めた春の霜、ブドウの果実を傷つける雹や病害、害虫や害獣など、ブドウ畑には自然がもたらす数々の困難が待ち受けています。ブドウ畑ではこれらの問題を回避できるものは回避、できない時は収穫量また出来上がったブドウの質に大きく影響し涙をのむ年となります。

収穫

無事に熟したブドウの果実の収穫には、果実を選んで手摘み、機械でブドウを揺すってまとめて収穫、などの方法があります。当然のことながら果実を厳選して人間の手で摘まれたブドウから作ったワインは上質なワインの材料となりますが、人手がかかっているので出来上がるワインの値段にも影響します。

世にもまれな農作物

ワイン生産に関わるブドウ栽培の一端に触れてみましたが、最上ワインになればなるほどワイン生産者は収穫までのブドウ栽培に細心の注意を払っています。特に、厳しいワイン法を定められたEU各国のブドウ産地では、予期できない自然の驚異を法律で決められた中で解決していかなければいけない難しさがありますので、長い間受け継がれてきたブドウ畑の緯度や傾斜、そして土壌を利用し、またその土地の気候にあわせて、ワインづくりのための最高のブドウを生産していきます。丁寧に育てられ、自然界からの挑戦を乗り越え手をかけられたブドウたちは、すばらしいワインを作り、また時にどんな農作物より高価なものになることがある不思議で興味の尽きない果実です。

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