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フランスワインに使われる「A.O.C」とは?

フランスワインが好きな方なら、「A.O.C」という言葉を
聞いたことがある方も多いでしょう。

なんとなく「A.O.C」のワインは品質のよいものというイメージがありますが
実際どのようなものか、ご存じでしょうか?

「インチキワイン」を取り締まるために生まれた

フランスでは、昔フィロキセラやカビ病というブドウがかかる病気によって
生産量が激減したことがあります。

その時にはびこったのが「ニセモノワイン」。
ブドウ果汁以外のものを原料とした偽物や、別の土地で造られているのに
ボルドーやブルゴーニュ産といった、有名な産地を騙る
「ニセモノワイン」が出回ったのです。

そこで、1905年以降、産地名を詐称するワインを取り締まるために
有名産地の境界線を明確にした法律が制定され始めました。

ただ、産地の境界線を定めただけでは、低品質なワインは駆逐できませんでした。
有名な産地に畑を持つ生産者でも、志の低い人はブドウの収穫量を第一に考え
劣悪なブドウ品種を畑に植えていたからです。

いい加減なブドウ栽培やワイン造りを行って、
ひどい品質のワインを造る生産者もいたのです。
こうした質の悪いワインでも、有名な産地名がラベルに書かれてあると
消費者は信じて買ってしまいます。

この事態を打開するため、品種、栽培、醸造のすべてを定めた
複雑なワイン法「A.O.C」が制定されることになったのです。

A.O.C=Appelation d’Oorigine Controlee

A.O.Cは、アペラシオン・ドリジーヌ・コントローレの略です。

A.O.C方は、広範かつ詳細な各種の規制からなる法体系ですが
大きく二つの柱があります。

一つ目は、高名なワイン産地について
その名前を使用してよい境界線を法律で定めること。

二つ目が、その名前を使うブドウ畑で造られるワインについて
使用可能なブドウ品種、栽培方法、ワイン醸造方法を事細かに定めることです。

フランスワインの歴史を造ってきた銘醸地で蓄積された膨大なノウハウを
法律の規制として明文化し、保護するものがA.O.C法だと言えます。

また、フランスではテロワール(土地の個性)の表現されたワインが優れている
という考え方が根付いていますが、A.O.C法はまさにその考えが具現化されたものです。

現在、フランスには500近いワインのA.O.Cがあります。
AOCはそれぞれ特定の産地名を名乗りますが、A.O.CボルドーやA.O.Cブルゴーニュといった地方名、
地方よりも小さい区分である地区や村の名前、ブルゴーニュ地方のA.O.Cロマネコンティなど
畑の名前を名乗るものなど、その大きさはさまざまです。

A.O.Cの中にもレベルの高いものと低いものがあり、
大雑把にいって小さな産地名を名乗るものほど、レベルが高いワインになります。

A.O.Cの問題点

そんなA.O.Cにも、2つの問題があります。

1つが、ラベルが分かりづらいこと。
A.O.Cワインのラベルでは、原則ブドウ品種の表示が禁止されており(アルザス地方を除く)
消費者は、どの産地でどのブドウ品種が育てられているか把握していない限り
ラベルから使用品種を知ることができないのです。
(2004年から一部緩和されました)

2つ目が、A.O.Cの数を増やし過ぎたために、A.O.C全体の品質が低下し、
A.O.C=高級というイメージが損なわれてしまったということです。

1950年代後半には、A.O.Cはフランスワインのわずか9%しかありませんでした。
それがなんと今では、半分以上がA.O.Cワインになっているのです。

まとめ

いかがだったでしょうか。
レストランやワインショップで、フランスワインを選ぶ際は、
A.O.Cかどうかを確認して購入される方も多いと思います。
でも、実はフランスワインの半分もA.O.Cだと知ってしまうと、
驚くのと同時にちょっとがっかりした気分にもなってしまいますね。

それでも、やはりお墨付きがあるに越したことはありません。
今度からフランスワインを飲む際には、A.O.Cかどうか確認し、
そしてA.O.Cなら一枚の畑の名前など、できるだけ狭い範囲を名乗るものを選べば、
より格の高いものに出会えます。

お気に入りの産地や畑を見つけ、自分でA.O.Cを理解して買えるようになると、
さらにワインを楽しめるようになりますね!

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